【湿布・塗り薬・スプレー】圧倒的に痛み止め効果が高い市販の外用薬

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肩こりや腰痛などでずーっと痛い時(慢性)や捻挫や打撲などで急激に痛くなった時(急性)には、どちらも湿布で痛みを取ることが多いと思います。

昔から慢性的な痛みの場合は温めて血行をよくする「温湿布」を使うとよく、急性的な痛みの場合は炎症を取るために冷やす「冷湿布」がよいとされているなど、同じ湿布といえども種類が複数あります。

また、湿布と聞くと白くてブヨブヨとした貼り薬を想像しますが、サロンパスのようにぺらぺらなテープ剤というものもあります。

さらにここ数年で、医療用薬で使用してきた痛みを止める効果が圧倒的に高い成分を含む薬が複数発売されていて、市販の貼り薬の分野は種類が多すぎて何を選べばいいのかがとても難しくなっています。

そこでこの記事では痛みを取るのにどういった貼り薬がベストなのか、私が最もおすすめする市販薬を紹介します。

また、スポーツをしている最中の場合はスプレーでシューっと一噴きすることもありますし、塗り薬タイプの痛み止めも発売されていますから、どのような時にこうした貼り薬ではないタイプの薬を使用したらいいのかについても説明します。

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貼り薬、スプレー、塗り薬を使い分けるポイント

形状で何が違うの?

薬の形状は違っても同じ商品名であれば、痛み止めの有効成分は同じであるため、使い分けるポイントは、痛い部位、痛みの範囲で決めます。

まずこれらの形状の薬をそれぞれ使った見た時のことを想像してみてください。

スプレーと塗り薬は、1回噴きつけたり塗った後はしばらく放置しますよね。放置している間は薬は補充されませんから、噴きつけたり塗った時の薬の分しか効果はなくて痛みを止める時間は短いということになります。

では貼り薬の場合はどうでしょう。貼り薬は貼ったままにしますよね。この場合は時間が経っても薬は貼り薬から補充されし続けますから効果が効いている時間は長くなります。

どの形状の薬をどう使ったらいい?

痛みを取ることが目的の薬ですので作用時間が長くないと薬が効いた実感がわきませんから、まずは貼り薬の使用を優先します。

でも貼り薬を使うのに困る部位があります。それは指や膝などのよく動かす関節です。

動く頻度が高い関節は湿布がはがれやすく貼り薬のメリットを十分活かすことが難しくなります。

ただ湿布はハサミで切り刻んでも問題ありません。指であれば指に巻けるくらい小さく切ってしまえばいいですし、関節であればハサミで切れ込みを入れると動いてもはがれにくくなります。(少し画像が見にくいですが、こちらのブログに詳しく紹介されています)

そもそも貼り薬は伸び縮みもしますから少しくらい動かしてもはがれる心配はありません。

このように貼り薬がはがれないように頑張ってもすぐにはがれてしまうという時に塗り薬が適しています。

そしてスプレーは、痛い範囲が広いとかスポーツの最中に向いています。

シューとスプレーすると気体が広がって範囲広く痛み止め成分が行き届きますし、スプレーは液体を噴きつけるために液体が蒸発する時に体から熱を奪うことによって冷却効果もあります。

しかしながらスプレーをすると有効成分が拡散してしまって、ピンポイントに痛いところに有効成分が届きづらいためにスプレーは一時しのぎでしかありません。

貼り薬と塗り薬のそれぞれをもう少し詳しく説明

貼り薬について

冒頭でも紹介していますが、貼り薬は分厚く白いブヨブヨした「湿布」とサロンパスのようなペラペラな「テープ剤」とがあります。この違いは水分量です。

湿布は水分を多く含んでいるために水が蒸発する気化熱によって「冷やす」効果がある一方で、テープ剤にはそのような効果はありません。

一方でテープ剤は貼っていることを忘れてしまうくらい体になじむ、貼っていることを周りから気づかれないといったメリットがあります。

ほんの数年前までは貼り薬に配合されている痛み止め成分はあまり強くなかったので湿布の冷却効果は重要だったのかもしれません。

でも現在では医療用薬と同じ成分・量が配合されているとても効果の高い貼り薬も発売されているので、湿布でなければいけない意味は薄くなっています。

湿布の冷却効果で得られる炎症を抑える効果も痛み止めの成分で対応できます。

温湿布では貼ると温かくなったような気がしますが、本当に血行がよくなっているのかは不明です。そんなことよりガツンと痛みを抑えてしまった方が満足度は高いでしょう。

こうしたことから効果と使用感の総合的な評価でテープ剤の方が格上であると考えます。下記の私のおすすめの市販薬でも湿布ではなくてテープ剤としています。

塗り薬について

塗り薬は、ローション、ゲル、クリームとがあります。この3種類で効果に差はありません。塗った時の感覚が違うだけです。

ローションとゲルは液体を含みますから湿布の水分と同じように気化熱で体温が奪われることによってひんやりとした感覚になります。クリームは化粧品だとかかゆみ止めとかのクリームと使用感は同じです。

これは個人の好みで意見が分かれますが、塗りやすさや持ち運びを考慮してローションが最もおすすめです。

痛み止めの貼り薬でおすすめする市販薬

「フェイタスZαジクサス」を最もおすすめします。

Zとかαとかすごい名前ですね・・・。

それはさておき、フェイタスZαジクサスは痛み止めの中でも最も効果が高いとされている「ジクロフェナクナトリウム」という成分を2%含んだテープ剤です。

ジクロフェナクナトリウムを含む貼り薬は他にもあるのですが、2%も含む薬は他にはなく現時点では「最強」といっても過言ではないのではと思います。

肩こり、腰痛、捻挫、打撲など痛みの原因を問わずこの薬は効果を発揮します。

作用が強力すぎて、この薬を1週間使っても痛みが改善しないなら必ず整形外科を受診して必要な検査を受けなければいけません。必ずです。そのようにいい切ってもいい薬はフェイタスZαジクサスくらいです。

1週間以上継続したい場合は、1度医師に診断をしてもらいフェイタスZαジクサス継続の許可をもらってからにしてください。

もう1点、フェイタスZαジクサスをおすすめする理由があります。それはメーカーの技術力です。

貼り薬って実は、製造するには高い技術力とノウハウが必要です。

はがれにくい一方で、はがしたい時は痛くなくはがせるようにする工夫、均一に有効成分が放出して皮膚から吸収させるようにする工夫など、貼り薬はさまざまな技術が要求されるのです。

フェイタスシリーズを発売している久光製薬は、医療用薬の貼り薬で最も使用されている「モーラス」を製造している会社で、整形外科医師からの信頼がとても高いメーカーです。

ジクロフェナクナトリウムを含む貼り薬は他にもあるのですが、メーカーの技術力という点でもフェイタスZαジクサスをおすすめします。

またフェイタスZαジクサスは、サロンパスと違って臭いはほとんどなく周囲の方に気づかれる心配も少ないです。

スプレー、塗り薬でおすすめする市販薬

スプレーは「ボルタレンEXスプレー」を、塗り薬は「フェイタスZαローション」を最もおすすめします。

どちらもおすすめした貼り薬と同じ有効成分「ジクロフェナクナトリウム」を配合した薬であるのが理由です。

スプレーだけ違う製薬会社の「ボルタレン」をおすすめするのは、「フェイタス」版のスプレーがないためです。それしか理由はありません。

追記:ロキソニンSの貼り薬と塗り薬が新発売

2016年8月にロキソニンSのテープ剤、シップ剤、ゲル剤の3種類が発売になっています。

それぞれの特徴やおすすめ度を紹介しています。

なお、ロキソニンSの貼り薬や塗り薬よりもこの記事でおすすめしている「ジクロフェナクナトリウム」を配合している薬の方がおすすめ度が高いです

なぜロキソニンよりもフェイタスやボルタレンの方がおすすめなのかは次の記事を参照してください。

「ロキソニン」と言えば痛み止めでお馴染みの薬ですよね。 この薬ほど名前が知られている薬はないんじゃないかと思う程です。 ...

セルフメディケーション税制の対象品

セルフメディケーション税制は、市販薬の購入費で税金が安くなる制度です。

「セルフメディケーション」は、英語で「自分自身」という意味を持つ「self:セルフ」と「薬物療法」という意味を持つ「medicati...

この記事でおすすめした市販薬が、セルフメディケーション税制の対象になるかどうかを紹介します。

対象になる市販薬は「○」、対象にならない市販薬は「×」で示します。

市販薬名 対象
フェイタスZαジクサス
ボルタレンEXスプレー
フェイタスZαローション

まとめ

痛みを取る外用薬にはいろいろな形状があって、それぞれ得意とする使い方があります。

ただ、効果という面では貼り薬に軍配があがりますので、まずは貼り薬が使用できないかを考えてほしいと思います。貼り薬を小さく切ってしまったり、切れ目を入れるなどの利用方法を工夫することで使用できる範囲が広がります。

塗り薬は複数発売されていますが効果はどれも同じですから、清涼感があった方がいいなどの使用した時の感覚での好みで選択するとよいでしょう。

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15年以上の経験があるベテラン薬剤師が、症状別・状況別に最もおすすめな市販薬を紹介します