中性脂肪を少なくし脂肪をつきにくくするサプリ比較 イチオシはEPA・DHA

炭水化物、糖分を食べ過ぎると体の中で脂肪となってため込まれ、血液中の「中性脂肪」が多くなってしまいます。

中性脂肪が増えすぎると心臓や脳の血管が詰まって、命に関わる病気になってしまうことも。

そうならないよう、ごはんや麺などの糖質をなるべく少なくすることが重要になりますが、日本人にはなかなか難しいこと。

うどんにラーメン、お米と炭水化物がいっぱいです。

おいしいからつい食べ過ぎてしまいますよね。

実は、中性脂肪を下げる薬の中にサプリみたいな薬があります。

「ロトリガ」という名前の薬です。

ロトリガに含まれる有効成分はサプリとしても発売されていて、サプリでロトリガと同じ量の有効成分をとることもできるんです。

この記事ではそんな画期的なサプリをまず紹介します。

次に中性脂肪を下げる効果や副作用がきちんと確かめられ、国が認めている「特定保健食品:トクホ」もありますので、成分ごとに代表的な商品を紹介していきます。

健康診断で肥満と指摘され、中性脂肪が高い方にぜひ読んでもらいたい記事です。

ロトリガの有効成分「EPA DHA」を摂取できるサプリ

主に魚からとれる血液をサラサラにするEPAとDHAは有名ですよね。

さらにはDHAは頭が良くなる成分とも言われています。

EPAやDHAは、動物での実験で、体重増加を抑える作用が認められた成分で、太りにくくする作用も期待できそうです。

病院を受診して医師から処方を受けなければいけない「ロトリガ」と同じ量のEPA・DHAが摂取できるサプリとは、ネイチャーメイドの「スーパーフィッシュオイル」です。

スーパーフィッシュオイルは単なるサプリなので、中性脂肪を下げる効果があるとは言ってはいけませんが、ロトリガと同じ量の有効成分をとることができるので、その効果を期待しちゃいますよね。

スーパーフィッシュオイルを瓶に書いてあるとおり飲んでも十分な量をとることができません。

十分量をとる飲み方は次の記事で紹介していますのでぜひチェックしてみてください。

EPAとDHAをサプリでとる方法をチェック

脂肪の吸収を抑え、消費を促すトクホの成分・商品一覧

消費者庁から脂肪吸収や脂肪消費を促す効果が認められているトクホの成分は全部で12種類ありますが、2017年3月現在でも発売されている成分の中で、「油」とかサプリとは少し違うものを除くと下表の全部で8成分になります。

 成分 商品名の例 商品の形状 メーカー
ウーロン茶重合ポリフェノール 黒烏龍茶 お茶 サントリー
クロロゲン酸類 ヘルシアコーヒー コーヒー 花王
ケルセチン配糖体 伊右衛門 特茶 お茶 サントリー
コーヒーオリゴ糖 ファットケアスティックカフェ
ボス グリーン
アシストウォーター
コーヒー
コーヒー
清涼飲料水
大正製薬
サントリー
AGF
モノグルコシルヘスペリジン スタイリースパークリング
ミドルケア
清涼飲料水
清涼飲料水
伊藤園
大正製薬
茶カテキン ヘルシア緑茶
カテキン緑茶プラス
お茶
お茶
花王
伊藤園
難消化性デキストリン からだすこやか茶 W
賢者の食卓ダブルサポート
お茶
粉末
コカ・コーラ
松谷化学工業

それぞれの成分の特徴・効果・安全性

ウーロン茶重合ポリフェノール:黒烏龍茶

黒烏龍茶の効果

食事に含まれる脂肪分は、小腸で「リパーゼ」という酵素で分解されて体に吸収されます。

黒烏龍茶に含まれる「ウーロン茶重合ポリフェノール」は、小腸での「リパーゼ」の働きを抑制することで、脂肪の吸収を抑えて余分な脂肪分を体外に排出させる効果があります。

メーカーのホームページでは、具体的にどれくらいの体脂肪現象効果があるのかが分かりませんでしたが、BMIが25~30の方に食事の際に1回1本 (350 mL) 、1日2本の黒烏龍茶を飲み続けたところ、12週目から体の脂肪面積が減少するとのことです。

具体的にどれくらいの量が減るのかが分からなかったのが残念です。

※:BMI=体重(kg)÷身長2(m)で、18.5未満が「やせ」、18.5以上25未満が「標準」、25以上30未満が「肥満」、30以上が「高度肥満」とされています。

黒烏龍茶の副作用や安全性

単なるお茶ですから副作用は基本的にはないでしょう。

体質的に合わない方がいる可能性があるくらいです。

クロロゲン酸類:ヘルシアコーヒー

クロロゲン酸類の効果

クロロゲン酸類はコーヒーに含まれるポリフェノールで、肝臓での脂肪の燃焼が増える作用があって体脂肪の減少作用が期待できます。

その減少量は下の図のとおりです。

出典:ヘルシアコーヒーHP

グラフからは腹部脂肪が減っているように見えますが、よく見てください。

臨床試験に参加した被験者の腹部脂肪の平均は「350cm2となっています。

ここで言う腹部脂肪は皮下脂肪と内臓脂肪の全ての脂肪を含んだ量ですが、内臓脂肪だけに絞れば100cm2以上がメタボリックシンドロームの診断基準の一つですから350cm2は相当な内臓脂肪保持者です。

こうした中で、減少量がたった10cm2だけってたいしたことなく、ヘルシアコーヒーの脂肪減少効果は弱いと言わざるを得ないと考えます。

クロロゲン酸類の副作用や安全性

クロロゲン酸類には、脂肪の関係以外にも血糖を下げたり、血圧を下げる良い効果もあるとされていますので、元々そうした値があまり高くない方には副作用でしかありません。

特に血糖の低下は集中力を下げたり、意識を低下させたりすることにもなりかねませんので少し注意が必要です。

ケルセチン配糖体:伊右衛門 特茶

ケルセチン配糖体の効果

ケルセチンは、タマネギなどの身近な野菜にたくさん含まれているポリフェノールです。

ケルセチンも上記のクロロゲン酸塩と同じように抗酸化作用、抗炎症作用、降圧作用、脂質低下作用、抗肥満作用があることが知られている成分です。

伊右衛門 特茶の脂肪減少効果は下図のとおりです。

出典:サントリーHP

ペットボトル500mLの中にケルセチンが110mg入っていますから上のグラフのオレンジ色の線が目安に考えられます。

ちなみに低濃度は60mg、高濃度は160mgでの結果です。

クロロゲン酸塩と同じく大体腹部脂肪を10cm2くらい低下させる程度で、劇的な効果はあまり期待できないでしょう。

ケルセチンの副作用や安全性

ケルセチンにはポリフェノールとしての様々な良い作用が認められているので、日常的に摂取しても問題ありません。

クロロゲン酸塩と違って血糖には影響しなさそうなのも理由の一つです。

コーヒーオリゴ糖:アシストウォーターなど

コーヒーオリゴ糖の効果

オリゴ糖は、3~10個の糖が合体したものです。

糖分は1個ずつバラバラになった状態で体に吸収されますが、たくさんくっついたオリゴ糖の状態では体に吸収されません。

トクホから摂取したコーヒーオリゴ糖は、吸収されずに大腸に到達し、そこで腸内細菌のエサとして活用されます。

コーヒーオリゴ糖をエサとするのは善玉菌で、おなかの調子を整えることにつながります。

そうすると腸のぜん動運動が活発になり便がスムーズに肛門まで動くため、食事から摂取した脂肪分が完全に吸収される前に便になって排泄されるために脂肪分の吸収量が落ちて体脂肪が減少するというわけです。

なので、コーヒーオリゴ糖にダイエット効果があるのではなく、おなかの調子を整えることの副産物でそういった効果が期待できるということです。

おなかの調子を整えることが第一の目標であるならコーヒーオリゴ糖に頼る必要はなく、おなかの調子を整えるトクホを使用することの方をオススメします。

茶カテキン:ヘルシア など

茶カテキンの効果

トクホでダイエットといえば、「ヘルシア」が最もメジャーですよね。

茶カテキンは肝臓での脂質の燃焼を促進させる作用があります。

脂肪低下効果は下図を参照してください。

出典:ヘルシア緑茶HP

平均腹部全脂肪面積320cm2の方での臨床試験結果で、30cm2近くも減らすため、「ヘルシア コーヒー」よりかは高い効果が期待できそうです。

ただ、私はヘルシア緑茶を過去に何か月か飲み続けたことがありますが、ほぼ変化なしだったのが印象が強いです・・・

過度の期待は避けた方がいいかもですね。

茶カテキンの副作用や安全性

茶カテキンは普通のお茶にも含まれる成分であり、副作用に問題なく摂取できるものと考えます。

モノグルコシルヘスペリジン:スタイリースパークリング など

モノグルコシルヘスペリジンの効果

モノグルコシルヘスペリジンは、柑橘類の果実の皮や袋から抽出されたポリフェノールです。

体の脂肪を落とすトクホではなく中性脂肪値(TG値:トリグリセリド値)を下げるトクホですので、他のトクホとは少し性質が異なります。

血中の余分な糖分や脂肪分は肝臓で「脂肪酸」に合成されて体に貯められたり、中性脂肪となって血液中に運ばれます。

モノグルコシルヘスペリジンは、脂肪酸の合成をブロックするのと分解を促進させる作用があり、その結果として血液中の中性脂肪値が下がります。

モノグルコシルヘスペリジンの副作用や安全性

みかんなどの柑橘系の果物に含まれる成分で作られていますので、そういった果物にアレルギーがなければ安心して摂取できます。

難消化性デキストリン:賢者の食卓ダブルサポート など

難消化性デキストリンの効果

難消化性デキストリンとは、食物繊維のことです。

字のごとく体内では溶けにくく腸内で存在感を示して色々な物質が体内に取り込まれるのを抑えます。

糖、脂質などがまさにそうで体内への吸収を邪魔します。

また、難消化性デキストリンは腸内細菌の善玉菌のエサとなり活発化させます。

そうしたことから難消化性デキストリンは、これまで紹介した黒烏龍茶の脂質の吸収抑制作用とコーヒーオリゴ糖のおなかの調子を整える両方の作用がある成分です。

でも、難消化性デキストリンは様々な良い効果が期待できますが、やはりどっちつかずな印象です。

器用貧乏というか、そんな感じ。

中性脂肪を少なくし脂肪をつきにくくするサプリのまとめ

中性脂肪を下げる薬「ロトリガ」の有効成分EPA・DHAをロトリガと同じだけ摂取できるサプリは、ネイチャーメイドの「スーパーフィッシュオイル」です。

スーパーフィッシュオイルはトクホではないので、中性脂肪を下げるとか脂肪消費を促すとかいった効果があるとは言えませんが、薬と同じ有効成分が摂取できるなら期待しちゃいますよね。

中性脂肪を下げたり、脂肪消費を増やす特定保健食品(トクホ)も発売され、ある程度の効果はありそうですが、私はスーパーフィッシュオイをオススメします。

EPAとDHAをサプリでとる方法をチェック

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