肌の老化が進む?二酸化塩素でのウイルス除去やめよう

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塩素系の薬品が入った袋を首にぶら下げることで感染症の予防を目的とした商品がいくつか発売されていますが、その中の内「ウイルスプロテクター」は、やけどを起こすおそれがあるとのことで、消費者庁からお触れが2013年に出されております。

その時のニュースの内容、他の商品ではどうなのか、感染症予防への効果について紹介します。

ニュース記事と所感

ウイルスプロテクターでやけど相次ぐ 消費者庁「使用中止を」
消費者庁によると、この商品は中国製で、金沢市の「ダイトクコーポレーション」が1月25日から販売。

千葉県で幼児の胸の皮膚が化学熱傷でただれ重傷を負うなど、今月6日以降、6件の事故情報が寄せられた。既に国内で70万個以上、販売されており、厚生労働省が同社に自主回収を指導する予定。

首から下げたプレートの中に、漂白剤に使われる次亜塩素酸ナトリウムの錠剤が不織布に包まれており、汗に触れると成分が溶け出し、皮膚に刺激を与えるとみられる。

使用から数時間後に症状が出るのが特徴で、消費者庁は、商品に触れて皮膚が赤くなったらぬるま湯でしっかり洗い流し、皮膚科で診察を受けるよう呼び掛けている。〔共同〕

日経から転載

う~ん。なぜ次亜塩素酸ナトリウムを不織布で包んでそれで大丈夫だと思ったのか・・・。

汗や水分で溶けて化学熱傷を起こす危険性があることは容易に想像できます。口の開いたカビキラーやキッチンハイターを首にぶら下げているようなものです。

他の同じような商品ではどうなのか

ウイルスプロテクターと同じような商品はいくつか発売されています。

このウイルスプロテクターのニュースを見るまではすっかり忘れていたのですが、ニュースを見た時に「あれっ?この前医薬品卸からこんなヤツ紹介されたなぁ」なんて思い出して、もらったパンフレットを見てみたら、紹介された物の商品名は「ウイルスブロッカー」で、成分は「二酸化塩素」でした。

紹介された時は、患者との距離感が近い医師や看護師が使うとインフルエンザなどの予防に良さそうだと思ったのですが、ウイルスプロテクターのニュースを見てウイルスブロッカーの主成分である二酸化塩素の効果や安全性はどうなんだろうかと調べました。

二酸化塩素を徹底調査

ウイルスブロッカーのメーカーのウェブサイトやクレペリンの商品名で多くの二酸化塩素の商品を発売している正露丸でお馴染みの大幸薬品のウェブサイトを見てみます。

当たり前ですがどちらも二酸化塩素は安心安全としています。

二酸化塩素がウイルスに効果があるのは、二酸化塩素に酸化作用があってウイルスを失活させる作用があるとのことです。その一方で肌への刺激性、漂白作用、PHの変化は無いと主張されています。

タミフルなどのウイルスに効く薬が安全に服用できるのは、「選択毒性」と言って人間は持っていないけどウイルスが持っている特徴に向けて薬が作用するためです。

ところが二酸化塩素の場合は、二酸化塩素の酸化作用によって効果が得られるわけですから当然人間の肌も酸化する恐れがあります。

アンチエイジング、美肌用の化粧品では、二酸化塩素とは逆の「抗酸化作用」がある薬品を使用するわけですから、二酸化塩素に長時間さらさることで肌荒れや老化となる可能性があります。

感染症予防は手洗いとうがい

感染症対策には手洗いとうがいしかありません。

https://industrial-pharmacist.com/?p=310

まとめ

首にぶらさげるウイルス除去剤は、その成分を問わず使用は避けた方がよさそうです。二酸化塩素を主成分とする商品はウイルスに対する効果はあるのでしょうが、長期間にわたって二酸化塩素にさらされると美肌とは逆の作用となるでしょう。

感染症予防にはこのような商品は使用せずに手洗いとうがいが一番です。

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