タバコもPM2.5 大気汚染を気にするなら禁煙は絶対に行うべきこと

初めて中国のPM2.5の問題が取り沙汰されて数年が経ち、今ではニュースで今日の大気汚染濃度は「○○μg/m3です」とは全国的には報道されなくなってきました。すっかり定着してしまったのだと思います。

話題になったころは、企業によってはその対策として、N95対応のマスクを現地駐在者に対して配布したとの話も耳にする程、日本人の多くが関心を寄せている問題でした。

実はPM2.5はもっと以前からとても身近な存在であったことをご存じでしょうか。この記事のタイトルからわかると思いますが、タバコの煙はPM2.5なのです。

タバコの煙もPM2.5

PM2.5は草木や化石燃料が燃焼する際に発生しますから、植物からできているタバコは、その煙にPM2.5が含まれているのは容易に想像できると思います。

PM2.5によって引き起こされる健康リスクは、総死亡率の上昇、循環器疾患・呼吸器疾患リスクの上昇であり、これもタバコと同じですよね。

喫煙スペースのPM2.5濃度は北京以上

福岡でタバコとPM2.5についての特集がテレビで放映されていました。

それによると福岡のPM2.5濃度が『50』程度だったのに対し、喫煙室ではその10倍以上の数百μgで、ひどい時の北京並みだったとのことでした。

さらに、禁煙室であっても隣の喫煙室の隙間から流れ込むタバコの煙によって、PM2.5濃度が70μg程度の値であったことも紹介されていました。これは日本で外出を自粛するなどの注意を呼びかける国の指針と同じなのです。

このことから喫煙対策で有名な産業医科大学の大和先生は次のように述べています。

「例えば、タバコを吸われている喫茶店は、700マイクログラム・パー・立方メートルぐらいあります。北京の一番ひどい日と同じぐらい高いです。だから、私は、怖がる所が違うんじゃないかと思います。屋外の『70』を怖がるんだったらば、タバコを吸っている喫茶店の『700』の方を怖がってほしいと思います」

喫煙者は今すぐ禁煙をしましょう

禁煙は家族や周りの方のためでもあります

中国の状況をテレビで見て「これは酷いな」と思わなかった人はいないと思います。喫煙者は直接PM2.5を体内に入れているのですから、肺の中は中国の大気汚染どころの騒ぎではないと考えられます。

さらに密閉された喫煙所や解放された外でたばこを吸っていたとしても風にのって隙間から家や隣に部屋に煙が移動してしまいます。自分自身のためにというのはもちろんですが、ぜひご家族や同僚、周りの方のためにも禁煙にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

薬を使った禁煙であれば楽にチャレンジ可能

気合と根性で禁煙を試みた時の禁煙成功率を1とすると、ニコチンパッチ(貼り薬)だと2に、チャンピックス錠(飲み薬)だと3になるとも言われていますので、無理せず禁煙するために医薬品の力を借りてみてはいかがでしょうか。条件を満たせば健康保険も使用できます。

私も産業薬剤師として禁煙外来に関わっていますが、チャンピックスで禁煙にチャレンジしている方は、「こんなに楽に禁煙できるならもっと前からすればよかった」と口を揃えています。

禁煙外来についての詳細は、製薬会社ファイザーのウェブサイトをご覧ください。

これを機会に企業でも喫煙対策には力を入れるべきです

喫煙は企業に損失を与えている

中国に駐在者がいる企業では多かれ少なかれ何かしらの対策を打ったはずです。一方で喫煙対策はどうでしょうか?イマイチ真剣に取り組めていないのが実情ではないでしょうか?

社長や役員が喫煙者だから・・・とか喫煙対策が推進できない理由があるかもしれません。
しかし、喫煙対策を何もしないことは損失があることを考えたことがありますでしょうか。このブログでも取り上げていますので参照してみてください。

https://industrial-pharmacist.com/?p=237

製薬会社ファイザーのウェブサイトでは、具体的な損失金額が計算できますので試してみてはいかがでしょうか。

喫煙は最も簡単な健康経営

健康経営という考え方が広がりつつある現在において、何も対策をとっていない会社の方が珍しくなってきます。喫煙対策は最も簡単な健康経営です。

健康経営は、社員が健康になるといった効果の他に会社の価値が上がり、例えば優秀な人材が採用できるなどの副次的な効果も期待できると思いますし、ぜひ取り組みをスタートしていってほしいと思います。

もしかすると健康経営をしていない会社は「ブラック」企業という印象を与えてしまう時代がくるかもしれません。

喫煙対策に何をしたらいいのかわからない場合

餅は餅屋に聞けってことで、禁煙で商売をしている会社に相談するのが一番です。

他の会社の好事例も知っていることでしょう。製薬会社ファイザーは、企業担当の専任者がいるなど職場の喫煙対策に力を入れています。まずは、職場の喫煙対策のウェブサイトを確認の上に問い合わせて相談してみるのもいいと思います。

まとめ

近年話題のPM2.5は遠い海の向こうの話ではなく、私たちの隣の部屋から漏れ出てくるタバコの煙かもしれません。

個人としては家族や周りの方のためにも禁煙を、企業はそのサポートをしていってほしいと思います。
禁煙はまず最初にできる健康経営であり、企業にとっては社員の健康の他にもメリットがあることでしょう。

このようなことに投資をするのは難しい判断かもしれませんが、長期的には必ずペイされるものと考えますから、ぜひ会社で喫煙対策を行うよう体制づくりをしていってほしいと考えます。

https://industrial-pharmacist.com/?p=237

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