風疹の流行は初夏の頃 妊娠を望む方は予防接種を

2013年頃より大人の風疹患者が急増していることが話題になっています。

これは一過性のものではなく、今後10年単位で続くものだと思います。なぜそんなに続くのか、そもそも風疹とはどのような病気なのかなどについて紹介します。

妊娠を望むカップルや家族の方は風疹に注意する必要があります。

まずは風疹について知ろう

風疹ウイルスによってもたらされ、春から夏にかけて流行がピークとなる感染症です。

ウイルスに感染した後、2~3週(潜伏期)を経て、発熱、発疹、リンパの腫脹の三大症状を中心に風邪のような症状が発現します。(但し、発熱は約半数にみられる程度)

それらの症状は大体3日程度続くことから、「3日はしか」とも呼ばれます。

極めて稀ですが「血小板減少性紫斑病」、「急性脳症」といった危険な症状も引き起こす可能性があります。

風疹の感染経路と感染予防

風邪やインフルエンザと同じく、感染者のウイルス入りのくしゃみや鼻水などを浴びる「飛沫感染」が中心で、それらが付着した物を触ることによって感染する「接触感染」によっても感染します。

従って、感染を予防するためには、やっぱり風邪やインフルエンザと同じくマスクの着用とこまめな手洗い・うがいが重要です。

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風疹の治療方法

風疹自体を早く治す特効薬はありません。

発生する症状を改善させる医薬品のみが使用されます。熱が出れば解熱剤ですし、痛みがあれば鎮痛剤です。

風疹の危険性

風疹にかかった時の症状は、全くたいしたことはありません。問題なのは妊娠中の女性が風疹に感染した時です。

妊娠10週までに妊婦が風疹ウイルスに初めて感染すると約90%に、11週~16週までに感染すると10~20%の胎児に様々な影響が起こり、このことは「先天性風疹症候群」と呼ばれます。

先天性風疹症候群の三大症状は、心臓の奇形・難聴・白内障で、脳・耳・眼を中心に他の先天障害をも引き起こす可能性があります。

大人の感染者の約15%は風疹に感染しても症状がないことがあることがとても怖い要因です。

妊娠中に風疹にかかったのかかかっていないのかが分からないのは恐怖ですよね。妊娠初期はマスクを着用するなど感染しないように注意する必要があります。

風疹の予防接種

風疹には効果的なワクチンがあり、日本では次の2種類が使用可能です。

  • 風疹だけを予防する「単独ワクチン」
  • 風疹とはしかの両方を予防する「混合ワクチン(MRワクチン)」

風疹だけの予防にMRワクチンを接種していたとしても全く問題ありません。はしかの抗体を既にもっている場合は、さらに免疫が強化されてはしかにかかりにくくなるだけのことです。

なお、ワクチンの十分な効果を得るには接種後2~3週間が必要で、接種してすぐに風疹にかからなくなるということはありません。

予防接種を受けるべき方

年代によって、子供の頃に風疹の予防接種の受けているかどうかが異なります。

最も注意すべきは妊娠予定の女性ですが、その女性を感染させないためにも男性も確実に接種できるといいですね。

昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれ

中学校で集団接種が行われていましたが、女子だけが対象でしたので男性は注意が必要です。ここに該当する男性は予防接種をすべきです。

昭和54年4月2日から昭和62年10月1日生まれ

中学生の時に予防接種することになりましたが、学校での集団接種ではなく個別接種でしたので接種率が激減している年代です。

男女とも予防接種をすべき年代です。

昭和62年10月2日から平成2年4月1日生まれ

幼児期に接種しておりほぼ大丈夫な年代です。

ただ、人によっては抗体が十分できていない場合がありますので完全に安心することはできません。

全ての年代にいえること

予防接種を打ったからといって一生風疹にかからないということではありません。

予防接種で抗体が作れない方もいますし、作れたとしても効果が弱くなっている方もいますので取り合えず予防接種を打っておくということも手です。

十分抗体を持っていたとしても再度予防接種をしても問題ありません。

とは言っても予防接種も結構な費用がかかりますから、まずは抗体の量を測定するということもできます。自治体によっては無料で検査をしてくれることもありますからお住いの市役所や保健所に聞いてみてください。

予防接種の助成

成人の風疹の予防接種は、医療機関によって異なりますがだいたい1万円前後の費用が必要です。

しかし近頃の大人での風疹の流行を受けて自治体で予防接種費用を助成しているところがありますので、お住まいの自治体や保健所に聞いてみてください。

お近くの保健所は厚労省のウェブサイトから調べられます。

グローバル企業に勤めている場合

風疹は日本だけの感染症ではありません。

当然海外でも風疹はあり得ます。海外では衛生状態が悪い場合が多いですから一度流行すると一気に広がることがあります。

海外出張や海外赴任する時は予防接種をすることが多いと思いますが、海外渡航する場合によく行うB型肝炎、破傷風などの他に風疹も一緒に受けられるといいですよね。

まとめ

風疹は感染したとしてもほとんどが大したことはありませんが、妊娠初期の女性が感染するとほぼ確実に胎児の脳・耳・眼などに重大な影響を及ぼします。

年代によってはこれまで予防接種を受けたことが無い方もおり、妊娠を希望する女性やそのパートナーや家族を中心に風疹にかからないように予防に努める必要があります。

ワクチンは、繰り返し接種しても問題ありませんから万全を期すためにとりあえず接種しておくという手もアリかと思います。

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