薬剤師が解説 ウコンやコレステロール治療薬でダイエットできる?

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高コレステロール血症治療薬「コレバイン」とお酒にお供の健康食品「ウコン」に、食事摂取により分泌される消化管ホルモンの「インクレチン」の一種で、ダイエット効果が期待できるグルカゴン様ペプチド「GLP-1」が分泌作用のあるとの報告があります。

薬の方は簡単に入手できませんが、健康食品の方はコンビニでも売っている物なので、影響力は大きいかもしれません。

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GLP-1とは

グルカゴン様ペプチド-1 (Glucagon-like peptide-1) の略で、消化管に炭水化物が入ると分泌されます。

膵臓からのインスリン分泌を促進するため、糖分の吸収や分解に密接に関連します。食欲を抑制する作用と胃から食べ物の排出を遅らせる作用があって、満腹感を持続させることによりダイエット作用が期待できるホルモンになります。

事実、糖尿病治療薬してい使用されているGLP-1と同じ作用がある薬(GLP-1作動薬)では、1~1.5kg程度のダイエット効果があります。

コレバイン錠の特徴とGLP-1への影響

陰イオン交換樹脂でコレスチミドといういう有効成分の薬になります。

この薬は体に吸収されて作用するわけではありません。

「樹脂」ですから要はプラスチックと思ってくれていいです。この薬は通常の薬と違って体には吸収されずに、腸管でコレステロールから作られる胆汁酸を樹脂にくっ付けてしまってそのまま体外に排泄させる作用のある薬です。

実は腸管で作られた胆汁酸は再び腸管で吸収されて再利用されるのですが、吸収される前に体外に出されることで新たにコレステロールが消費されるためにコレステロールを低下させることができる薬です。

コレスチミドによって胆汁酸の排泄が促進されることで、腸管でのGLP-1の分泌が増えたという報告もあります。メカニズムは正確に解明されていませんが実験的にGLP-1の増加が確認されています。

ウコンの効果

ウコンの有効成分「クルクミン」には、GLP-1を分泌する作用があることが実験的に確認されています。取り出したマウスの大腸にクルクミンを投与するとクルクミンの非投与の場合に比較して2倍GLP-1が分泌されたということです。

GLP-1の危険性

アメリカに生息する毒トカゲの唾液からGLP-1が発見されています。

その毒トカゲにかまれると膵炎になることが知られています。

現在発売されているGLP-1作動薬で、膵炎や膵臓癌のリスクが高かったとの報告もありますので、この先GLP-1作動薬の運命もどうなるものかが気になるところです。

まとめ

GLP-1は糖代謝に関わっており、糖尿病治療薬として使用されています。

一方、高コレステロール薬コレバイン錠や健康食品ウコンにもGLP-1の分泌作用があることが実験的に発見されています。

GLP-1はダイエットにも効果があるホルモンですので、コレバイン錠やウコンでもダイエットに効果があるかもしれません。特にウコンはコンビニでも入手できますので気軽に試せますね。

但し、GLP-1は膵炎や膵臓癌のリスクをあげるかもしれないと言われていることやウコンは肝機能が悪い方はさらに悪くすることがありますので注意が必要です。

やりすぎない程度に試してみてはどうでしょうか。

参考

ダイエットの原則は「消費カロリー>摂取したカロリー」にすることです。 どれほどの体重をどのような期間でやせるためにはどの程度の...