タミフルの使用期限延長に考える

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2013年6月にタミフルの使用期限と備蓄についての記事を書いた直後に急展開がありました。

タミフル使用期限の延長です。今回は3年間延長の合計10年間です。この記事ではタミフルの思うところを紹介したいと思います。

https://industrial-pharmacist.com/?p=744

メーカーからの使用期限延長のお知らせ内容

抗インフルエンザウイルス剤「タミフル®カプセル75」の使用期限延長について

中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/代表取締役会長 最高経営責任者:永山 治](以下、中外製薬)は、F. ホフマン・ラ・ロシュ[本社:スイスバーゼル市/CEO:セヴリン・シュヴァン](以下、ロシュ社)より輸入し、国内に向けて製造販売を行っている抗インフルエンザウイルス剤『タミフル®カプセル75』について、今後製造する製品より使用期限を従来の7年から10年に延長することをお知らせいたします。

中外製薬は、ロシュ社が実施したタミフル®カプセル75の安定性に関する試験成績を評価し、使用期限を10年に延長することが可能であると判断しました。

なお、『タミフル®ドライシロップ3%』の使用期限は、本年度新規製造分から7年となります。
中外製薬は、今後もインフルエンザ感染症の流行に備え、タミフル®の供給に万全な体制を整えて参ります。

中外製薬のニュースを転載

所感

以前の記事では、あまりに使用期限が長いと売れなくなるからメーカーも延長しないのではと掲載しましたが、すんなりと使用期限の延長がなされました。

https://industrial-pharmacist.com/?p=744

ふと思いましたが、備蓄用のタミフルってものすごく安いんですね。

あるニュースで1700万人分のタミフルが280億円と記載されていました。ということは、備蓄用の赤いタミフルは一人当たり1,647円になります。

一方、通常のタミフルの薬価は317.9円/カプセルですので、一人当たり3,179円です。医療機関によって差はありますが、大体納入価格は薬価の9割くらいですので、2,860円位で購入しているということになります。

そんなに差があるのなら、やっぱり気軽には備蓄用を通常用に転用できないですね。産業薬剤師としてはその時のことを考えて運営しろよと思いますが。企業では当たり前のように求められることですから。

使用期限の延長では、問題を先延ばしにしているに過ぎません。

延長したこの3年以内に今後どのようにすべきなのかを検討してもらえることを期待したいです。個人的にはもうこれほどの備蓄は不要だと考えますが。

参考

https://industrial-pharmacist.com/?p=1007

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