胃がん検診は血液でリスク判定をし、バリウム・カメラはお好きな方を

fukutuu

医療は日進月歩とはよく言ったもので、健診の分野でも日々進化しています。

例えばこの記事では胃がん検診のことを取り上げますが、これまで健康診断で胃がんを見つける検査は胃バリウム検査のみでしたが、現在では胃カメラでも良いということになります。

2013年にこの記事を書いた時は、改訂予定の胃がん検診のガイドラインでも胃カメラは推奨されないと報道がありましたが、最終的には胃がん検診には胃カメラも推奨されることになっています。

当時取り上げたニュースの内容と共に胃がん検診で受けるべき検査について紹介します。

2013年当時のニュースの内容

胃がん検診、内視鏡推奨せず 厚労省 現場から異論も

【医療担当・大岩ゆり】胃がん検診で内視鏡(胃カメラ)を使うことが増えているが、8年ぶりに改訂される厚生労働省の指針で、これまで同様、バリウムを飲むX線検査が従来通り公費検診で推奨され、内視鏡は推奨されないことがわかった。「死亡の減少が明らかでない」という理由だが、現場の医師から疑問の声も出ている。

厚労省研究班(主任研究者=斎藤博・国立がん研究センター検診研究部長)が、2005年以降の医学論文の質を評価して指針の改訂作業をした。

複数の論文で、内視鏡検査により胃がん死亡が減少する効果が示唆されたが、論文の対象人数が少ないなどとして、05年の指針と同様、科学的根拠が不十分と判断。公費で行う検診としては「推奨しない」と結論づけた。

ただ自費や企業などの費用負担での内視鏡検診は、十分説明すれば実施は妨げないとした。

yahooニュースより転載(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130819-00000024-asahi-soci)

胃がん検診ガイドラインの推奨検査

結局、改訂された胃がん検診のガイドラインでは、上記のニュースの内容と異なって胃バリウムと胃カメラのどちらも推奨ということになりました。どのような経緯でこのニュースが作成されたのかは不明ですが、胃カメラが推奨されることになった理由は次の通りです。

国内の研究では30%、韓国での研究では57%が、胃カメラを定期受診することで死亡率が下がり、胃バリウム検査より効果が大きかったとのことです。改訂されたガイドラインでは「内視鏡検査は2~3年に1度受けることが望ましい」としています。

胃バリウム検査がいいのか、胃カメラがいいのか

通常胃バリウム検査を受けて、異常があれば胃カメラを受けるという流れになりますから、いきなり胃カメラを実施してもいいはずです。

しかし、胃カメラは検査時間が長くなってしまいますし、消化管を傷つけてしまうなどリスクも胃カメラの方が高いため、胃バリウム検査で済むならそれの方がいいともいえます。

辛い検査はどっち

バリウムは胃を膨らませる薬も飲みますから、常にゲップとの戦いですし台の上をグルグル回されます。さらにバリウムが体の中で固まると一大事ですから下剤を飲まされて腹痛に襲われる方も多いでしょう。

胃カメラは管を鼻や口から入れるので吐き気をもよおすと共に上述したようにカメラが胃などに穴をあけてしまうこともあり得ますから重大な事故はカメラの方が多いと思います。

また、病院によっては胃カメラをする際には点滴の麻酔のようなものを使って楽に検査が受けられるところもあります。

ということで、どっちがいいかはアナタ次第です。
それぞれの長所短所を理解した上で選択ください。ちなみに私はいきなり胃カメラにしますが。

医療の変遷時は産業保健スタッフは悩む

実はこのような医療の考え方が変わる時って産業保健スタッフはいつも頭を悩ませます。

効果が高いのは分かる、でも会社のお金と時間を使って、そしてリスクを取ってまで行う必要があるのだろうかと。

私たちは同じ会社に勤める同僚のため、最新の医療を提供して少しでも健康になってもらいたいと思っているのですが、効果・コスト・リスクの板挟みに合うことが多くなんだかなぁと思うわけです。

最近では血液検査で胃がんリスクが分かる

胃がん患者の多くはヘリコバクターピロリ菌を保有していることが分かっていますから、胃がんのリスクが高いかどうかをピロリ菌の感染と胃粘膜の萎縮度から判断する「ABC分類検査」があります。

最もリスクが低いと判定されても全く胃がんが起こらないわけではありませんが、胃バリウム検査や胃カメラを受ける目安の一つにできますよね。住民健診だと500円だとかワンコインで実施できることが多いため、もし受けられるなら受けておいた方がいいと思います。

まとめ

胃がん検診には、胃バリウム検査、胃カメラ検査、ABC分類検査があります。ABC分類検査は単にリスクが分かるだけでので、胃がんがあるかどうかは胃バリウム検査か胃カメラ検査をするしかありません。

この2つはどちらも胃がん検診ガイドラインで推奨される検査ですから、それぞれの長所短所を理解した上で選択してください。

最近では自宅に居ながら遺伝子を検査して、がんや病気のリスク判定をするキットも発売されています。これはABC検査と同じくリスク判定ですから、結果が悪かったらどうとか言えませんが、健診を効率よく受ける目安になるかもしれません。

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