月に一回ワンショット静注するだけの骨粗鬆症治療薬 ボンビバ静注

2016年2月現在で最も新しいビスホスホネート系骨粗鬆症治療薬「ボンビバ静注」を紹介します。

発売当初は、なんて画期的な薬だと思ったのですが、2016年現在では少し雲行きが怪しくなってきています。そんな最新の話題も含めてボンビバ静注及びビスホスホネートについて紹介します。

ボンヒバ静注とは

 一般名:イバンドロン酸ナトリウム水和物
  適応:骨粗鬆症
使用方法:1ヶ月に1回、1mgを静注(ワンショット)

骨粗鬆症の治療薬としては、ビスホスホネート、活性型ビタミンD3、女性ホルモン、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、ヒト甲状腺ホルモン(PTH)などが使用されています。

その中でも日本での骨粗鬆症ガイドラインでは、女性ホルモン、ビスホスホネート、SERM、PTH製剤が推奨されています。

ボンビバは、推奨治療薬のひとつビスホスホネートであり、注射製剤としては2012年に発売されたボナロン点滴静注バッグに次ぐ2番目の薬剤です。

参考

https://industrial-pharmacist.com/?p=988

ボンヒバ静注の特徴

経口のビスホスホネートは、空腹時でなければいけない、服用後30分は横になってはいけない、服薬後もしばらくは水以外の飲食と他の薬の服用を避ける、といった結構無茶な規制があります。

しかし、ボンヒバ静注のような注射製剤では、このような制限はないのが大きなメリットです。ただし、注射ですので医療機関で投与することが必要です。

とはいってもボナロン点滴静注バッグのように時間が多くかかる点滴と違って、予防接種のように注射器でピュッとワンショットするだけでいいのです。しかも4週に1回だけです。

介護の分野でとても役立ちそうですね。家に居ながらにして骨粗鬆症の治療が完結してしまうのはいいことです。

海外では、経口の薬剤として10年以上の実績があって、他のビスホスホネートと効果に差が無いことも確かめられています。

ボンヒバ静注の安全性

承認取得までの臨床試験では、24.4%で何らかの副作用(臨床検査値異常を含む)が発現しています。

主な副作用は、背部痛(2.6%)、筋肉痛(2.1%)、関節痛(2.0%)などで、重大な副作用として、アナフィラキシーショック、アナフィラキシー反応、顎骨壊死・顎骨骨髄炎、大腿骨転子及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折も報告されています。

ビスホスホネートは口からのんだ場合、ほとんど体に吸収されない薬ですから、ボンビバのように静脈から一気に体に入れてしまうのは、本当に大丈夫なのかと思いましたが、発売から数年経っても特に副作用面で問題となることはありませんでした。

錠剤のボンヒバ

2016年の春ごろには錠剤のボンビバが発売されます。

錠剤も月に1回服用するだけでいいのですが、錠剤で月に1回でいいビスホスホネートはすでにいくつか発売されていますから、これといってメリットはなさそうです。

しかも服用後に横になってはいけない時間が30分ではなく60分で、無茶を押し付けてくる薬です。

ボンビバは、注射でピュッと打つだけでいいのが特色なのに錠剤を発売するのはどうかと思いますよ。

年1回だけのビスホスホネートも控えている

「ゾメタ」という商品名の骨のガンによる高カルシウム血症の治療に使用されているビスホスホネートがあります。

この薬は、今まで日本では骨粗鬆症には使用されておりませんでしたが、2015年に骨粗鬆症治療薬として厚労省に承認申請をしています。審査に何も問題がなければ2017年頃には発売されるでしょう。

このままいけば「リクラスト点滴静注液」という商品名で発売されます。

リクラストの半端なく革新的なところは、年1回だけの点滴だけでいいということです。

これではさすがのボンビバ静注もお手上げかもしれませんね。このあたりの今後の動向は気になるところです。

まとめ

ビスホスホネートといえば、以前は起床後すぐにコップ一杯の水で毎日服用だったのが、1週間に1度でよくなり、1ヶ月で1度になり、さらには、服用時の制限もなくなった注射剤も出たりと、これほど変化を繰り返す薬は他にはなく面白い薬ですね。

近いうちに1年に1回版のリクラストが発売される予定ですから、残すは予防接種みたいに数十年に1回とか一生に1回ですね。

医療機関で完結してしまうので、調剤薬局としては少し痛手です。

ビスホスホネートは今後も目が離せない薬です。

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