法律に詳しくない薬剤師が、宅建に一発合格した具体的な勉強方法

宅地建物取引士(旧:宅地建物取引主任者)、通称、「宅建」と呼ばれる資格は、法律系の資格の中でダントツの人気資格です。

それは法律系の資格の割に難易度がそれほど高くないこと、不動産売買には必ず資格保有者が必要で就職しやすいこと、不動産営業担当者としての箔が付くこと、その他の不動産系の資格を取得するための土台になること、など 様々な理由からだと思います。

宅建だけで食っていける程、世の中は甘くはありませんが、生きていくための手助けになることは間違えありません。

例えば、賃貸住宅を借りる時、マイホームを購入する時は勉強した内容が直接的に役立ちますし、さらには会社の総務関連などの事務系サラリーマンには、宅建レベルの知識を持っておくと役立つ場面が多い実用的な資格です。

この記事では、そんな宅建に薬剤師の私がチャレンジしたきっかけ、不動産は全くの初心者であった私が合格した具体的な勉強方法を紹介します。

使用した参考書や問題集とそれを使ってどのように勉強したのかを細かくお伝えしますんで、これから受検される方の参考になればと思います。

なぜ薬剤師が宅建にチャレンジしたのか

私が薬剤師になった時は、薬学部は46大学で年間8000人の薬剤師が生まれていましたが、今では大学数が70校を超え、年間14000人の薬剤師が誕生しています。

私が薬剤師になった頃から薬剤師が「余る」と言われていたにも関わらずです。

そのため、もしかすると仕事をクビになったり、給料が下げられてしまうのではないかとビクビクしていましたし、リーマンショックや大震災などが起これば職を失う可能性はいつでもあります。

そこで少しでも自分に選択肢を作っておこうとTOEIC、甲種危険物取扱者にもチャレンジしましたが、さらにプラスしておこうと思い、私のまわりに合格している人が多く話が聞きやすかった宅建の挑戦することにしました。

まず心構えを持とう!宅建をなめていると受かりません

某巨大掲示板などネット上では、1日の勉強で受かったとか、運転免許に毛が生えた程度とか、すごい簡単な資格とのコメントが多くあります。

正直いって私も勉強するまではそれを真に受けていました。

しかし、実際には決してそんなやさしいものではありませんでした。

心して勉強する覚悟が必要。

私は、10月の試験に備えて2月くらいから約8ヶ月間勉強しました。

結局9割くらいの点数は取れたのでやり過ぎ感はありますが、仕事をしながら勉強するのであればそれくらいの期間は見ておくべき資格です。

初心者でも分かりやすい参考書と問題集で勉強しよう

人気資格ってこともあって、本当にたくさんの参考書や問題集があります。

その中でダントツ人気で私自身も使ったのが、参考書「らくらく宅建塾」3冊の問題集「過去問宅建塾」です。

そして仕上げに過去問が試せる無料のウェブサイトも利用しました。

本の過去問集をやめて参考書とウェブサイトだけでも合格できるとは思います。

ですが、過去問が分野ごとに分けられていて自分の弱いところを分かり繰り返し勉強できる本の方をオススメします。

できれば問題集は購入した方がいいと思います。

  • 問題集:過去問宅建塾×3冊
  • 過去問の解説をしている無料ウェブサイト
無料ウェブサイトはたくさんありますから、googleで「宅建 過去問」などで検索してみて自分に良さそうなものを探してください。

過去問を解くだけなのでどのサイトでも一緒です。

参考書・問題集を使った具体的な勉強方法

らくらく宅建塾で宅建の基本を知ろう

らくらく宅建塾は、要点のみがまとめられている参考書です。

宅建とはどのようなものか、試験はどのようなものが出題されやすいのかを知るのに丁度いい本です。

重要な箇所はとても分かりやすくまとまっていますので、辞書的な役割にもなる参考書です。

まずはこの本を一通りざっと読んで宅建の基礎を学びましょう。

天才でなければ1回で参考書の全く覚えることはできませんので、繰り返し読む必要があります。
私は合計3回とおりは読みました。

問題集を始める前にとりあえず2回とおりは読んでおきましょう。

次に過去問宅建塾3冊の問題全てを2回ずつ解く

過去問宅建塾は過去10年間の問題が分野別に分けてある本で全部で3冊あります。

3冊分全ての問題を2回ずつ解き、間違えた問題にはチェックを入れるかページの端を折ってき後で分かるようにしておきます。

2回ずつ解く理由は1回目はまぐれで正解する可能性があるので、しっかりと覚えていない箇所を分かるようにするためです。

2回とも正解だった問題は、参考書のらくらく宅建塾を読んだだけで完璧に覚わった自分の得意な問題と認識することができます。

逆に間違えた問題は、参考書では自分のモノにならなかった問題ですので解説をきちんと読むのと、らくらく宅建塾の該当箇所を読んで確実に理解できるようにしましょう。

その次は過去問宅建塾の間違ったところだけ覚えるまで解く

2周解いて間違ったところは、チェックが入っているか、ページの端が折られているはずですので、その問題のみ覚えるまで解きましょう。

ひたすらです。

とにかく全て間違えることなく解けるまで行います。

仕上げにらくらく宅建塾を1周読んで詳細まで理解する

問題集の解説でもかなり詳しく解説されてはいますが、仕上げにらくらく宅建塾を1回とおり読んでおくことをオススメします。

それは過去問を解く前に読んだ感覚と全て解いた後に読む感覚は全く違うためです。

注目するポイントが異なります。違う目で読むのと同じです。

時間がなければ、次のウェブサイトでの過去問を解くのと同時に行っても問題ありません。

最後にウェブサイトで実際の問題形式で過去問を解く

過去問宅建塾はでは分野別に過去問を勉強しますので、試験前には実際の問題順に慣れておく必要があります。

分野別だと前の問題が次の問題のヒントになっている可能性があって本当に覚えているのかが分からないためです。

googleで検索すると過去問がたくさん出てきますので、その中で実際の問題順になっているサイトを選んで解きましょう。

ちなみに私はgoogleで「宅建 過去問」で検索して一番上に出てきたページで勉強しました。

私の場合は、らくらく宅建塾で過去10年分解いて完璧にしているはずなのに、なぜかたくさん間違えました。やっぱり分野別の過去問では前の問題に頼っていたためだと思います。

これもひたすら解いて99%正解するのを目標に試験までとにかく繰り返します。

サイトを色々探して15年分くらいを解いておくとベストです。

勉強をする上で絶対にやってはいけないこと

参考書のらくらく宅建塾にはマーカーで線を引いてはいけません。

線を引いてしまうとそこに集中してしまい他がおそろかになるためです。

らくらく宅建塾に掲載されている情報は、必要最小限しかなく無駄なところは一つもありません。

むしろ少ないくらいです。

らくらく宅建塾の全てに目を通し、読み込むようにしましょう。

まとめ

宅建は決して簡単な試験ではありません。

ですが、着実に勉強をしていけば仕事をしている人でも合格できる資格です。

宅建は、不動産関係会社や総務関係の就職に有利になることでしょう。

また、社労士や行政書士など他の法律系の難関資格を目指す方、不動産鑑定士などの他の不動産関係の資格を目指す方にとっては、腕試しにはうってつけの資格だと思います。

参考書で基本的知識を身につけた後に過去問をひたすら繰り返す勉強でだいたい半年くらいで合格できることでしょう。

宅建を保有していると不動産を購入する際には業者から一目をおかれ、対等な立場で取引きできますからマイホームを買う予定がある方は、その時に備えてチャレンジしてみるといいかもしれません。

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