人間の腸には100兆個(諸説あって、500兆個や1000兆個って話もあります)もの細菌が生息していて、体に良い細菌・悪い細菌・どっちでもないヤツの3種類がバランスよく暮らしています。
これを「腸内フローラ(腸内細菌叢:ちょうないさいきんごう)」と言って、人間の健康に大きく関係性があることが分かってきています。
腸内細菌が100兆個~1000兆個に対して、人間の細胞数が37兆個~60兆個程度だとされているんで、とんでもない数の細菌が腸の中に住んでいます。
こんなん体に影響がないわけがありませんよね。
実際、腸内フローラが人間の体にどんな影響があるのかを調べた研究はたくさんあって、様々な病気に腸内フローラが関わっていることが分かってきています。
また、病気になってしまってから薬で治療をする時にも腸内フローラが重要な役目を担っているとする研究結果もあります。
病気を予防するにも治療するにも腸内フローラ。
毎日元気に過ごして、仕事・遊び・勉強をめいっぱい楽しむためには、「腸活」でお腹の調子を整えないわけにはいきません。
そこでこの記事では、腸内フローラがどのような病気と関連がありそうなのか、薬と腸内フローラの関連についてを紹介し、現在の腸内フローラの状態を知る検査や改善に導くサプリを紹介していきます。
御託はいいからさっさと検査とサプリだけ教えてくれぃって方は、次の目次からジャンプしてください!
腸内フローラが病気に与える影響
腸内フローラと病気との関わりを調べた研究の結果で、次のようなことが分かってきています。
これの内、いくつかは今後の研究で否定されるかもしれませんが、腸内フローラは人間の体に大きな影響がありそうだということが分かってもらえるんじゃないかと思います。
特に③なんかは、腸内に寄生虫がいると花粉症にならないという説とピッタリとリンクしますよね。
- 食事の欧米化によって腸内フローラの欧米化にもつながり大腸がんが増加
- 腸管にアレルゲンの刺激を常に与えると全身の免疫にも影響がある
- 無菌マウスに肥満マウスの腸内フローラを移植すると脂肪量が増える
- 2型糖尿病患者では腸内の悪玉細菌が多く善玉細菌が少ない傾向
- 非アルコール性脂肪肝炎への進行に腸内フローラの由来物質が関与
- 腸内フローラが人間の思考や行動にも影響する可能性
- 腸内フローラは脳の神経伝達物質のセロトニンやドパミンの生成にも関与
- 75歳以上の59%から善玉菌のビフィズス菌が多く検出(長寿命になるかも)
- パーキンソン病患者の腸内フローラと健常人の腸内フローラとはパターンが著しく異なる
その他にも美肌、肥満、便秘、肝臓がん、うつ、自閉症にも関連があるとされています。
本当に腸内フローラは侮れません。
ちなみに口の中も腸内と同じで細菌がたくさんいて、腸内フローラと同じように病気と関わっています。
口の中の細菌たちは「口内フローラ」と呼ばれ、口の中に生息している細菌によって、むし歯や歯周病になりやすいかどうかが変わってきます。
口内フローラについての詳細は次の記事をご覧ください。
腸内フローラが薬の効果に与える影響
熊本大学で、腸内フローラと薬の効果の関連について研究がされています。
薬の多くは、肝臓にある異物を分解する酵素(タンパク質)で分解されて、ウンコと一緒に体の外に出るか、腎臓を経由してオシッコとして流れでていきます。
熊本大学の研究は、腸内細菌が全くいないネズミ、抗生物質(抗菌薬)を投与して腸内細菌を減らしているネズミ、普通に腸内細菌がいるネズミの3つのパターンで、肝臓での薬の分解と腎臓での薬の排泄に関わるタンパク質がどう変化するかを調べたものです。
その結果、腸内細菌がいない又は少ないネズミでは、そのどちらのタンパク質の量が減っていたとの結果でした。
しかもそのタンパク質は、人間が薬を分解・排泄するのにめちゃくちゃ使う超重要なタンパク質なんです。
これは、腸内フローラがきちんと機能していないと薬がなかなか体から出て行かずに効果が強すぎたり、期待する作用以外の作用(副作用)が現れるリスクが高くなるということを意味します。
<研究のイメージ>
この研究の熊本大学からの発表内容はこちら。
自宅にいながら検査!腸内フローラの状態を調べる
目に見えない腸内フローラの細菌の種類や構成割合を調べるのはとても大変。
専門機関でなければ詳細を知ることはできません。
例えそのようなところで検査できたとしても数万円以上することになります。
しかしそんな必要はありません。
だって、腸の中にいる特定の細菌だけを増やす・減らすことってできませんから。
厳密に言えばどのような細菌が多いかどうかで、どのような良い効果があるのかが変わるんだと思いますが、腸の状態が「良いか」「悪いか」だけが分かればOK。
それが自宅に居ながら簡単に分かる検査が、腸内環境郵送検査キット「腸活チェック」です。
しかもウンコでなくオシッコで検査できます。
悪玉の腸内細菌によって生み出される有害物質がオシッコとして排泄されるのを利用したもの。
ウンコを検査しませんから腸内フローラの種類は分かりませんが、腸の状態が「良いか」「悪いか」が簡単に分かる検査です。
他にも自宅にで検査できるキットはあるんですが、2万円近くする高価なもの。
腸内環境郵送検査キット「腸活チェック」は、たった3000円で検査できますんで、とてもお手軽でオススメです。
では次に腸内フローラの状態を良くするサプリを紹介します。
腸内フローラ改善に導くサプリ
腸内フローラを良い状態にするためには、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を摂取すること、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などをよく食べることになります。
前者を「プロバイオティクス」、後者を「プレバイオティクス」と呼びます。
プロバイオティクスは腸内環境向上を推進するエンジンのような役目、プレバイオティクスはエンジンを効率よく動かす良質な燃料やオイルようなイメージ。
そしてこれらを同時に摂取することを「シンバイオティクス」といいます。
シンバイオティクスを効率的に行うには、食事からでは難しいのでサプリに頼ると便利です。
サプリといってもさまざまなものがありますんで、きちんとヒトでの効果や副作用が確かめれた「トクホ」を活用することをオススメします。
腸活に効果があるトクホはたくさんありますが、その中から私が厳選したオススメ商品を次の記事で紹介しているので参考にしてください。
まとめ
腸内フローラの改善は、単に便秘や下痢の解消にとどまらず、健康を増し心身の病気をも予防できそうです。
さらに驚くべきことに薬の効果や副作用にも関連することもが分かってきました。
腸内フローラは生まれる際、産道を通る時に母親から受け継がれるとも言われています。
母親もその母親から受け継がれているので、代々受け継がれた「秘伝のタレ」みたいなものなんでしょうか。
長生きの家系、癌の家系、メンタルが弱い家系とか病気は結構遺伝要素が高いことが知られていますが、それがDNAの関係で遺伝するのではなく腸内フローラの受け継がれによって起こるのかもしれないなぁなんて思いました。
しかし、あきらめないでください。
ヨーグルト、ヤクルト、納豆などの乳酸菌飲料や発酵食品から善玉菌を体に取り入れ、オリゴ糖や食物繊維で善玉菌を活発化させることで、腸内フローラを改善させることができます。
まずはお手頃価格の検査キット「腸活チェック」で、家でオシッコを採取して腸内フローラの状態を知りましょう。
そして、効果の確かめられたトクホを使って、効率的に腸内フローラを改善・腸活をしましょう!
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