ビタミンは生命を維持するために必要不可欠なもの。
知ってのとおりでビタミンにはいくつか種類あって、それぞれのビタミンが体にどのような効果があるのかは分かっています。
例えば、「ビタミンBは効率よく食べ物をエネルギーに変える作用がある」などです。
なので、その時の体の状態に合わせてビタミンのサプリメントを飲むことがありますよね。
ひどい疲れの時にビタミンBが豊富な栄養ドリンクを飲むとか。
しかし、普通は好き嫌いなくバランスよくごはんを食べることで、生きていくために必要なビタミンは補えますし、特定のビタミンだけを摂取してもあまり意味がありません。
次の記事で解説しているとおりで、もしビタミンサプリメントを飲むなら「マルチビタミン」を飲む必要があります。
ところがですよ。
既に食事でビタミンが十分足りている人(ここ重要)がマルチビタミンをサプリメントで追加してもビタミンの効果は得られない、もしくは逆に有害な場合があるとした衝撃の論文がありますので紹介します。
結論から言えば、栄養補給はごはんを食べることが一番ってこと。
それでは満足いかない!って人は、食物型のサプリメントがオススメです。
青汁やクロレラなど、たくさんありますが、栄養豊富でさまざまな有益な成分が入っている「ミドリムシ」が最もオススメです。
ビタミンサプリが有害とする論文とは?概要を簡単に説明します
米国予防医療作業部会(USPSTF)が行った研究の結果で、マルチビタミンサプリメントが体に良くない可能性があることが分かりました。
USPSTFは1984年に発足し、医療各分野の専門家のボランティアで構成された組織です。
さまざまな病気の予防方法について、良いか悪いかを論文またはウェブサイトで勧告する組織です。
過去には心臓や血管が詰まらないようにするためにはアスピリンが効果があるとか、前立腺ガンがあるかどうかの検査にはPSAという腫瘍マーカーを使うと良いなど、今では常識となっていること推奨してきた団体です。
なので、今回のマルチビタミンが体に有害かもしれないという結果は、信頼性は高いものと考えます。
研究の内容
十分にごはんが食べれている大人が、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、D、E、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウム、ナイアシン、葉酸、βカロテン、セレンを単独で、または2つ一緒に、又は3つ以上を一緒に摂取した場合の病気への影響度を分析した過去の26件の研究(論文)を総合的に評価したものです。
※この研究では、上記3成分以上を摂取する場合をマルチビタミンとしています
研究の結果:マルチビタミンの効果は?
マルチビタミンの効果は、次のとおりです。
マルチビタミンを飲み続けてもあまり良いことはなさそうですね。
- マルチビタミンを飲んでも死亡と心血管疾患には良い効果はない
- マルチビタミンを10年以上飲んでいた男性では、ガン発症を低下する
- 長期間マルチビタミンを飲んでも認知機能の低下予防効果はない
- 心筋梗塞歴のある人が高用量マルチビタミンを飲んでも心筋梗塞などの再発を抑制することはない
- 女性では、股関節の骨折リスクや皮膚ガンのリスクを上げる可能性がある
個別にビタミンやその他栄養素の効果をみてみると・・・
各栄養素を細かく分析すると次のことが分かりました。
体に良い影響があるどころか、ガン発症のリスクを上げるとか、メリットが全くなさそうです。
- βカロテン、ビタミンE、カルシウム、カルシウム、ビタミンDは死亡と心臓や血管には良くも悪くもない
- ビタミンAは、肺癌や股関節の骨折リスクを上げる
- 葉酸は、前立腺ガンの発症リスクを上げる
- カルシウムは、大腸ガンの発症リスクを上げる
- βカロテンは、喫煙者などのハイリスクの肺ガン発症リスクを上げる
まとめ
バランスよく食事がとれている方がマルチビタミンを追加で飲んでも全く意味がないどころか、むしろ害がありそうな研究結果でしたね。
食事をきちんと食べているにも関わらず、ビタミンを複数種類を摂取する方がおられますが、これはやめた方がいいということですね。
ただ、アレルギーや何かしらの理由で十分にごはんが食べれてない人で、ビタミンなどの栄養素が十分補給できていない場合は、マルチビタミンを飲むことは悪いことではありません。
ビタミンは生きていく上で必要不可欠ですので、栄養が十分でない場合には積極的に飲むべきでしょう。
そのような時に青汁など食物型のサプリメントは、有益な成分が複数入っていてごはんを食べているのと同じですので栄養補給にオススメ。
そのようなサプリメントの中で、一番のオススメは「ミドリムシ」の緑汁です。
詳細は次の記事をご参照!
[…] ビタミンサプリメントは不要という事実 […]