ベテラン薬剤師が解説!正しいビタミンサプリメントの選び方

疲れがひどい、肌荒れがするなど、体の調子がイマイチ上がらない時にビタミンサプリメントでも飲んでおこうかなと考えると思います。

でもビタミンは適当に摂取しては効果がなく、体に使われずにオシッコと一緒に排泄されているかもしれません。

それは一体どういうことなのか、どうすればビタミンサプリメントを効果的に効かせられるのか、オススメのサプリメントはあるのかについて、15年以上の経験を持つ薬剤師が解説します。

まずはビタミンの体の中での働き方を知ろう

体に中で働く生理物質は、体の中にある「酵素」によって作られています。

物質Aを酵素aでA´に変え、次に別の酵素bでA´をBに変えて色々な物質を体の中で作り出して生きています。

体の中にはたくさんの酵素を持っています。

酵素の働きを補助するのがビタミンです。「補酵素」と言います。補酵素なくして酵素は動けません。

しかも酵素はグルメで、自分の気に入った補酵素しか要りません。

酵素それぞれに補酵素が必要なので、多くの種類の補酵素が必要ということです。

特定のビタミンだけを飲んでも意味がない

酵素の種類だけ補酵素が必要なので、特定のビタミン(補酵素)だけを体内に増やしても体調は改善しません。

例えば、お酒を飲んだ時のことを考えてみましょう。

アルコールは酵素によってアセトアルデヒドに変化し、別の酵素によってさらに分解されて体外に排泄されます。

アルコールからアセトアルデヒドに変換する酵素の補酵素を補ったとします。

その酵素の働きが強くなってエタノールからアセトアルデヒドへの変換が早くなっても、次のアセトアルデヒドをさらに分解する酵素の働きがいつもどおりであれば酔いがさめる時間はいつもと同じことになります。

アルコールからアセトアルデヒドへ変換する酵素の補酵素のみを補ってもムダってこと。ですがアセトアルデヒドを分解する酵素の補酵素も一緒に補えば結果は変わります。

話がややこしくなってしまいましたが、要するにビタミンはできる限り種類多く摂取しないと効果は実感できないってことです。

ビタミンサプリメントの効果的な摂取方法

まずはベースとなる「マルチビタミン」を飲みましょう。

それでも気になる症状が改善しないなら、その症状をおさえることに特化したビタミンを追加しましょう。

疲労回復ならビタミンB群、肌荒れならビタミンCやビオチンなどです。

サプリメントで発売されているビタミンは全て「水溶性ビタミン」です。

水溶性ビタミンは必要な分以外はオシッコから排泄されますので、飲みすぎはあまり気にする必要はありません。

ビタミンB群を飲むとオシッコが黄色になるのは排泄されている証拠です。

参考:主要なビタミンの必要量

厚生労働省が定めている「栄養素等表示基準値」による1日に必要なビタミン摂取量は以下の通りです。

このくらいの量であれば、好き嫌いなくバランスよくご飯を食べていれば、サプリメントを摂取することなくクリアできる量です。

サプリメントも良いですが、何よりごはんの内容が大事です。

  • ビタミンA;450㎍
  • ビタミンB1:1mg
  • ビタミンB2:1.1mg
  • ビタミンB6:1mg1
  • ビタミンB12:2㎍
  • ビタミンC:80mg
  • ビタミンD:5㎍
  • ビタミンE:8mg
  • 葉酸:200㎍
  • ビオチン:45㎍
  • パントテン酸:5.5mg
  • ナイアシン:11mg

まとめ

ビタミンは酵素の働きを助ける補酵素と呼ばれる物質です。

特定のビタミンだけを補給するのではなく、種類多く摂取することが必要です。

マルチビタミンでベース量を補給し、不足する時は他のビタミンを追加するのが賢いビタミンの服用方法です。

サプリメントで販売されているものであれば、飲みすぎをそれほど気にすることはありません。

ただ、そもそもビタミンは好き嫌いせずにバランスの良いごはんを食べていれば必要量は全て摂取できますので、サプリメントのことを考えるよりかは、きちんとご飯を食べることが重要です。

または、青汁など単一の成分ではないサプリメントは食事を摂っているのと同じだと考えますので有益です。

こうしたサプリメントの中で最もオススメなのが、「ミドリムシ」の緑汁です。

ミドリムシサプリメントについては、公式HP又は次の記事で詳しく紹介しています。少しでも気になったアナタは要チェックですよ。

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