家族全員を襲ったシラミ(アタマジラミ)を駆除した体験談と予防方法

5年くらい前の冬でした。

私の実家に帰省した時に姪が通っていた幼稚園でアタマジラミが流行していると話を聞いた時には、すでに子供たちは仲良く頭をくっつけてタブレットでyoutubeを見ていました。

それから1週間くらいたった頃、子供の頭の中にフケのようなものを見つけ、取ろうとしても全然髪の毛から離れません。

そうです。

アタマジラミのお土産を実家からもらってきたようで。

まさか大人は大丈夫だよねぇと思いながらも私と妻の髪の毛も一応見てみると・・・、しっかりとありました。

大人はアタマジラミには感染しにくいという話は何だったんだろうかと本気で思いましたよ。

そこでこの記事では、まずはアタマジラミとはどういうものなのかを紹介し、家族全員を襲ったアタマジラミを退治した方法を紹介します。

お時間のない方は、下の目次から見たいところをチェックしてください。

シラミってなんだろう。種類や症状を簡単に解説

シラミの種類

シラミは昆虫です。カブトムシとかと同じ昆虫です。

でもよく見ないと気づかないくらい小さい虫ですし、見た目もグロいヤツで蚊とかダニみたいに人間の血を吸います。

シラミは大きく分類して次の3種類がいます。

  • アタマジラミ
  • ケジラミ
  • コロモジラミ
どれも同じように感じますが形状はかなり違って、住み着く場所も異なります。

好んで住む場所は、名前にある通りで「頭」か「毛」か「衣」です。

アタマジラミは頭の毛に住み着き、ケジラミは同じ毛でも陰毛に住み着き、コロモジラミは衣服に住み着きます。

シラミの症状は何?かゆいだけ?

シラミは生きていくために人間の血を吸います。

その時にアレルギー反応を引き起こす物質が人間に入り込み、かゆみがでます

基本的にはそれだけです。

でも激しいかゆみに襲われるので、寝不足になったりその結果イライラしたりって間接的な症状がでることもあります。

これはコロモジラミだけですが、蚊とかマダニなどと同じで危険なウイルスや細菌の運び屋でもあって、「チフス」など重症な症状を起こす他の病気になってしまう可能性があります。

この記事のメインとなるアタマジラミにはそういったことはなさそうですので、ひとまず安心ですね。

シラミには清潔・不潔は関係ない

昆虫って多少関係あるのかもしれませんが、細菌やカビなどと違って、清潔とか不潔とかで出てきやすいかどうかは決まらないのは何となく実感できると思います。

カブトムシは汚いところしかいませんか?アリはきれいな所には出没しませんか?

違いますよね。割と汚らしいところの方が虫は好きですが、きれいな所にも出てきますんで、昆虫に清潔とか不潔ってあまり関係なさそうですよね。

でも私の姪や家族がアタマジラミにやられた時は、頭が不潔だったのかなぁと一瞬思ってしまったので、ついつい衛生状態がアタマジラミと関係するのではと思う気持ちは分かります。

アタマジラミに感染しやすい時期・人

アタマジラミは年中感染します。

熱に弱いので、どちらかというと夏よりかは秋や冬に流行しやすいのですが、夏の方がプールがあるためか発見されることが多くて夏に流行しやすいと誤解されてしまっています。

また髪の毛に卵を産むつけるために髪の毛が無いと感染しません。

従って髪の毛が長い方が感染しやすく、男の子より女の子の方が感染率が高いとされています。

ちなみにスキンヘッドにすれば感染はほぼありませんから、究極の治療方法であり予防方法になります。

子供同士は遊んでいる時に頭をくっ付けることがよくあるので感染しやすいのですが、大人はあまりそういうことはないため大人でアタマジラミの方は少ないです。

でも私のように家族の場合だと感染しやすいかもですね。

アタマジラミかどうかを調べる方法

頭の中をじっと見てみると成虫を見つけることもできます。

ですが、髪の毛に付着している卵を見つける方が早いです。

卵は一見フケかなと思う白いものです。

しかし、フケと違ってかなりしっかりと髪の毛にくっついていますので、すぐにフケとの違いは分かります。

私や家族の頭の毛の写真は撮っていないためこの記事で画像をお示しできないのが残念です。

実際の写真や画像を見たい方はgoogleなどで「シラミ 写真」と検索するとたくさんサイトやらブログが出てきますんで確認してみてください。

アタマジラミを駆除できる唯一の薬・私が使った駆除方法

私の頭の中には「アタマジラミ=スミスリンシャンプー」しかありませんでしたので、すぐにアタアジラミを駆除できる市販薬である「スミスリンL(シャンプータイプ)」を1個買ってきました。

全く使い方を知らなかったので、外箱に書いてある説明も見ずに1個あれば十分だろうと思って買ったのですがこれは甘い考えでした。

理由は続きを読んでもらえれば分かりますが、複数人で使うには1個じゃ足りないってことです。

私たち家族全員がアタマジラミから解放されるには、スミスリンLを人数分購入する必要がありました。

スミスリンLシャンプーの使い方

スミスリンLはアタマジラミの成虫にしか効きません。

アタマジラミは毎日卵を産みますから産み付けられた卵の全てが孵化するまではスミスリンLを使い続ける必要があります。

説明書には3日おきに合計3~4回スミスリンLを使うと記載がありますので、完全に使用を終えるまでに9日から12日かかります。

また、1回に使う量は10mL~20mLです。

スミスリンLは全量80mLしか入っていないため、ケチって最小用量で使っても8回分最大用量で使うと4回分しかありません。

複数人でスミスリンLを使う時は必要本数を計算して買っておく必要があります。

しかもスミスリンLを付けたまま5分以上待たなければいけなく、こんな面倒なことはあまりしたくありませんから多めの量を使って完全にアタマジラミをやっつけたいので、結局は一人1本使うと思った方がいいです。

1個2000円くらいしますからバカになりませよね。

スミスリンLシャンプーを使った時の感想

スミスリンLで頭皮までしっかり洗った後はすぐに洗い流さずに5分くらい待つため、メントールが入っているかのようにスースーしますし頭皮に少し刺激性があって、私は少しピリピリしました。

またスミスリンLは頭や髪の脂分をすっかり洗い流してしまいます。

私は頭の脂分はさっぱり無くしたいタイプなのでピリピリ感以外は満足いくものですが、洗い流した後はパサパサになりますから特に女性においてはスミスリンLを使った後はリンスやコンディショナーなどで髪の手入れが欠かせません。

スミスリンLはキケンなの?副作用をチェック

まずスミスリンLの副作用を見てみましょう。

スミスリンLという同じ名称で同じ成分の医療用薬も発売されており、その添付文書によると副作用発現率は7.8%で、主な副作用は私がなったのと同じ「肌への刺激」です。

痛み止め塗り薬であるロキソニンゲルでは副作用は約8%ですし、副作用7.8%というのは少ない方です。

次に成分から考える危険性についてです。

スミスリンLの有効成分「フェノトリン」は、殺虫剤成分です。昔ながらの蚊取り線香の有効成分を改良した化合物です。

作用の仕方は蚊取り線香と全く同じです。

殺虫剤=人体に有害と考えている方も多くいるようですが、蚊取り線香がキケンかと言われればそうでもないと思うのではないでしょうか。

実際に蚊取り線香の成分もスミスリンも人間には無くて虫にあるという部位を狙って攻撃しますので、基本的には人体には害はないと考えるべきでしょう。

シャンプーに追加して試したいアタマジラミを駆除するクシ

アタマジラミの成虫は、しっかりと髪の毛を洗ったりドライヤーでしっかりと熱を与えたりと念入りにケアをすると駆除できるとされています。

でもアタマジラミの卵は髪の毛にがっちりとくっついて、簡単に取れるものではありません。

実はスミスリンLには髪の毛から卵を物理的に落とすための専用のクシが付いているのですが、プラスチック製でやわらかいためかそのクシで卵が取れたという印象はありませんでした。(1回使ってあきらめました)

そんな時はアタマジラミの卵を落とす専用の金属製のクシを使うと便利です。

スミスリンLと同時に使うと駆除が早まります
よ。

使い方は次の動画をご覧ください。(私が撮影したものではありません)


アタマジラミになりにくくする予防方法

スミスリンLを使い続けることで予防効果はありますが、値段も高いし薬ですからずっと使い続けるわけにはいきません。

そんな時はスプレータイプのシラミ駆除に役立つとされている商品を使ってみてもいいと思います。

学校や幼稚園・保育園でアタマジラミが流行っている時にスプレーを使ってみるといいでしょう。

例えば「ナチュラルガード」がオススメ。

【豆知識】ノーベル賞をとった薬もシラミに効くかも

2015年にノーベル生理医学賞を受賞された大村先生が発見した「イベルメクチン」もシラミに効果があります。

もしかしたら近い将来、スミスリンL以外に飲み薬のアタマジラミの薬が発売されるかもしれませんね。

外国ではスミスリンLが効かない耐性型のアタマジラミが流行しているようですので。

まとめ

アタマジラミは、かゆいだけの症状を引き起こすだけですが、頭に昆虫を飼っているのは気持ちがいいものではないので確実に駆除したいですね。

駆除には、蚊取り線香と同じ作用を示して、シラミ駆除薬として市販薬で認可されている唯一の成分フェノトリンを配合したスミスリンL(シャンプー)が有効です。

スミスリンLは一人1本使いますから、家族などで複数人で駆除する必要がある場合は人数分購入するようにしましょう。

スミスリンLを3日おきに複数回使用しなければ理由は、スミスリンLではやっつけられない卵のためです。

髪にくっついている卵を効率的に落とす専用の金属クシである「ニットフリーコーム」を同時に使うとより効果的です。

シラミ駆除薬以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。

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