ガンのリスクを測定する新検査アミノインデックス|値段、病院、受けるべき人を紹介

アミノインデックスとは、血液中のアミノ酸のバランスからガンのリスクが測定できる検査で、正式には「アミノインデックスがんスクリーニング検査(AICS)」と言います。

※長いので、この記事では「アミノインデックス検査」と略します。

体の約20%は、アミノ酸がたくさん結合した「タンパク質」で、主に20種類くらいのアミノ酸で構成されています。

ごはんから摂ったタンパク質を全身に運ぶため、血液中にもアミノ酸が含まれているのですが、健康な場合であればその量もアミノ酸のバランスもいつも同じくらいになっています。

ですが、高血圧、糖尿病や肝臓の病気など様々な体の不調で、そのバランスが大きく崩れることが分かっていて、病気の発見に血液中のアミノ酸バランスが利用できないかの研究が進んでいます。

こうしてできた新しい検査が、ガンになっているリスクを測定するアミノインデックス検査。

2011年からガンのリスク検査として用いることが認められたほんの少しの血液を採取するだけで測定できる新しい検査です。

ガンは早い段階で発見できると、種類によっては驚くほどあっさりと治療できます。

逆に発見が遅れると命に直結することはもちろんですが、治療時の体への負担が大きくなることや入院費・治療費が時に数百万円を超える莫大になってしまうことも。

ガン検査としてメジャーな胃バリウム検査、CT検査やMRI検査など画像を撮影する検査では、初期のガンを発見するのは難しいことがありますし、血液から分かる腫瘍マーカーではガンを発見するよりガン治療がうまくいっているかの確認くらいしか利用できません。

その中間くらいの検査がアミノインデックス検査で、血液から簡単に初期のガンになっているリスクを判定する検査です。

そこでこの記事では、アミノインデックス検査とはどういったものか、結果の信頼性、検査を受ける方法と費用、リスクが高いと判定された場合の対処方法について詳しく説明します。

ある日突然として進行ガンが見つかり、愛する家族や友人と別れなければならないよう、現在のリスクを知って必要に応じた精密検査や治療がすぐに開始できるための参考にしてください。

アミノインデックス検査で分かるガンの種類

リスクが分かるガンの種類は男性と女性で異なります。

男女共通は、胃ガン・肺ガン・大腸ガン・膵臓ガンの4つのガン。

男性ではそれに前立腺ガンが加わり、合計5つのガンのリスクがわかります。

そして女性では、上記の4つに加えて、乳ガン・子宮ガン又は卵巣ガンの合計6つのガンのリスクが分かります。

※アミノインデックス検査では、子宮ガンと卵巣ガンは区別できないので1つのガンとして扱う。

アミノインデックス検査を受けるべき人

本当は20歳以上の全員に受けていただきたいのですが、特に次のような方はリスクが高いか周囲への影響力がとても大きいため、ぜひ毎年アミノインデックス検査を受けることをオススメします。

  • 近い家族や親戚が、ガンになったことがある方
  • 愛する家族がいる方
  • 会社などで要職に就いている方
  • 40歳以上の方

アミノインデックス検査を受けられない人

妊娠すると血液中のアミノ酸量が変化するため検査を受けることができません。

ガンがあることが分かっている方も受ける意味は薄いです。高リスクと結果が出るだけです。

あとは生まれつき栄養素がうまく使えない先天性代謝異常の方や血液透析中の方もデータに影響が出るため検査することができません。

アミノインデックス検査の精度や信頼性

アミノインデックス検査の結果は、それぞれのガンに対して、A・B・Cの三段階でガンになっているリスクを知ることができます。

  • Aランクは、ガンのリスクが低い
  • Bランクは、通常よりガンのリスクが1.5倍高い
  • Cランクは、通常よりガンのリスクが10倍高い
と考えることができます。

アミノインデックス検査のデメリット

結果でCランクであればガンであるリスクは高いのですが、それでもガンの可能性は100人に一人程度。

逆にAランクだからといってガンに絶対になっていないかというとそうでもありません。

アミノインデックス検査を受ければ、他のガン検査を受けなくても良いわけではないのがデメリットかな。

他の検査と合わせ技でガンを発見できるようにすることと、毎年測定してリスクに変化がないか、Aランクから一気にCランクになっていないか推移を見ていくべき検査です。

これは他のガン検査でも同じなので、アミノインデックス検査は、デメリットというほどデメリットはありません。

ガンのリスクに応じた対処方法

アミノインデックス検査の結果とその後の対処方法をまとめると下図のとおりになります。

AランクとBランクは、ガンのリスクは高くないのですぐに精密検査は必要ありませんが、ガンである可能では0%ではありませんので、会社や自治体のガン検診を受けることをオススメします。

また毎年アミノインデックス検査を受けて、数値に変化ないか確認するのも良いでしょう。

Cランクはガンのリスクが通常の人の10倍ですから、陰性であっても毎年精密検査をすることをオススメします。

アミノインデックス検査を受ける方法

アミノインデックス検査は、血液で測定する検査なので病院で採血を受けなければいけません。

アミノインデックス検査だけ受けられる病院もありますが、できれば人間ドックと一緒に受けた方が、ガンを発見できる可能性が高まりオススメです。

人間ドックでアミノインデックス検査を扱っている病院は、こちらの人間ドック・検診予約サイトの左サイドバーにある「フリーワードで人間ドックを探す」に「アミノインデックス」と入力して検索するとアミノインデックス検査を人間ドックで受けられる医療機関が検索できます。(下図赤枠部分)

アミノインデックス検査の費用

アミノインデックスの検査費用は、病院によって異なりますが20,000円前後です。

いずれにしても高い!と感じますが、発見が遅れると体と費用で大きな負担がかかることを思えば、「投資」として安いものです。

自分のため、家族のためにね。

他にもある新しい健康診断

医療は常に進化しています。

アミノインデックス検査以外にも新しい検査はたくさんあって、このブログでも紹介しています。中には家にいながら最新の検査も受けられるものもあります。

健康は遊ぶにしても仕事をするにしても絶対に必要な基礎です。

お家族といつまでも楽しく過ごせるよう定期的に検査を受けられると安心です。

まとめ

血液中のアミノ酸のバランスでガンのリスクを測定できる「アミノインデックスがんスクリーニング検査(AICS)」を紹介しました。

ガンは早期発見できれば、多くの場合はすんなり治療をすることができます。

通常の健康診断のガン検診では発見が難しい初期のガンでもアミノインデックス検査では、そのリスク評価をすることができます。

費用はそれなりにかかりますが、生きていく上での基礎となる健康維持のため、自分のため、そして家族のためにもぜひ定期的に受診することをオススメします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です