市販薬で心臓の薬?気軽に売っていてもいいんだろうかと思いますよね。
医師が治療に使う心臓の薬は、想像の通りとても強力で強制的に心臓の動きをコントロールするものです。
なので、医師以外が気軽に扱ってしまうと命にかかわる大変なことになってしまう薬ばかりであることは言うまでもありません。
じゃあ、市販の心臓の薬ってどんなもの?って気になりますよね。
そこでこの記事では、市販の強心薬とはどういったものなのか、どういった方が飲むと効果的なのか、そして市販薬の心臓の薬の中からベテラン薬剤師がオススメする一品を紹介したいと思います。
市販の心臓の薬とは漢方薬。成分や効果はどうなの?
医師が治療で使う心臓の薬は、心臓の細胞に働いて強力な作用を与えるもの。
一方で、漢方薬である市販の心臓の薬は、体質に影響を与える薬です。人間が本来持っている力を取り戻す・発揮する・サポートする働きがあります。
市販薬の心臓の薬は数多く発売されているもののその起源は、中国で古くから使用されていた「六神丸」という漢方薬で、中国四千年の歴史で育まれた薬です。
六神丸はその名の通り6種類の生薬(しょうやく)で成り立っています。どの生薬も入手が困難で高価なものですから「神」という名前が付けられています。
その構成生薬をは次のとおりです。見ていただければどれも簡単には手に入りにくいものばかりというのは想像できますよ。
特に牛の胆石である「牛黄(ゴオウ)」は牛1000頭のうち1頭しか取れないとも言われているめちゃくちゃ貴重な生薬ですし、熊だってそんなに数多く生息しているものでもないですから入手は難しいでしょう。
- 蟾酥(センソ:ガマカエルの分泌液)
- 牛黄(ゴオウ:牛の胆石)
- 熊胆(ユウタン:熊の胆のう)
- 人参(オタネニンジン)
- 真珠(シンジュ)
- 麝香(ジャコウ:鹿の分泌物)
日本で発売されている市販の心臓の薬は、六神丸そのもの、又は六神丸を改良した薬です。
改良された薬は、構成生薬の分量を変えたり他の生薬を加えたりと様々ですが、いずれの薬も「センソ」と「ゴオウ」は必ず配合されています。
市販の心臓の薬がピッタリな方
市販の心臓の薬は、心臓のポンプ機能を助ける作用があると言ってもやはり体質を改善に導くのが主な作用です。
直接心臓をどうにかするものではありません。
なので心電図などの検査で、心臓機能が弱っているとか良くない働きが認められる方には向いていません。
疲れがひどい・ストレスが溜まっている・なんか元気が出ない、それによって心臓がドキドキする(動悸がする)という方に最適な薬です。
健康診断などの検査では異常がないけど、心臓があおられるようなドキドキとする方が市販の心臓の薬がピッタリな方です。
市販の心臓の薬を飲むべきでない方
病院で心臓の治療をしている方は、市販の心臓の薬を追加で服用してはいけません。
自然な状態での心臓機能に合わせて医師が治療方法を考えていますから、医師への相談なく市販薬を飲むことはやめましょう。
市販の心臓の薬を1ヶ月程度服用しても症状が変わらなければ、循環器科の受診をオススメします。
また、高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病がある方も心臓に負担がかかっていることがあるので、いきなり市販の心臓の薬を飲むではなく、まずは循環器科を受診するようにしましょう。
心臓の薬でのオススメ市販薬
「救心」を最もオススメします。
テレビCMでもお馴染みの薬ですよね。
実は、救心を製造している救心製薬は、元々「六神丸」を製造していた会社でした。
そのノウハウを活かし六神丸を改良したのが「救心」。
六神丸よりも効果や副作用の面でより良いものになっています。
救心には六神丸にはない生薬「ロクジョウ」が配合されています。スポーツ選手が服用するとドーピング違反になってしまうくらい効果の高い生薬です。
ロクジョウには男性ホルモン作用があって、疲れを取ったり体を強くしますから、まさに市販の心臓の薬を服用する方にピッタリな薬効です。
栄養ドリンクでも「ロクジョウ」入りの市販薬をオススメしていますので、こちらもチェックしてみてください。
まとめ
中国では古くから「六神丸」という6種類の生薬を配合した漢方薬が使われてきました。
貴重な生薬からなる心臓のポンプ機能を高めたり、体質を改善させ元気を与える作用を持つ薬です。
市販の心臓の薬の中で最もオススメなのが有名な「救心」。六神丸をベースに改良された漢方薬です。
カエル・ウシ・シカからとれる生薬「センソ」・「ゴオウ」・「ロクジョウ」がメインに働き効果を発揮します。
救心は、心電図検査などで異常はないけれども、疲れやストレスなどで心臓がドキドキとする方にピッタリな薬です。
強心薬以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。
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