うかつに寝てしまう日以外は、夜な夜な酒を飲み続けていた不摂生極まりなかった薬剤師です。こんばんは。
以前は酒を飲みまくっていても血圧や血液検査は全く問題なく過ごせてきておりましたが、やはり年齢にはかないませんね。
この3年くらいは、血圧、中性脂肪、尿酸値に加えて肝臓の検査値であるALTやγGTPも基準値を外れることが多くなってきておりました。
さらに最近では翌朝に酒が残ることが多くなってきたという自覚症状も現れて、一人酒でまさかの二日酔いなんてケースも出てくるようになっていました。
医師や保健師からは、まずは休肝日を2日作ることからと指導されています。
そうやって他人から言われてやるのはシャクに触るのですが、実際に試してみたら検査値はよくなるんだろうか、自分の感覚や自覚症状はどうなるんだろうかを検証したい、健康な体になりたい気持ちが勝ってしまって、実践してみることにしました。
また、「酒自体でも太る」と言われていて、会社の保健師たちがあらゆる研修や保健指導の場でダイエットのためには酒を少なくするように言っています。
しかし、後で紹介しますが、酒で太るという話は私にはどうも納得がいっていなかった所がありましたので、検査値だけでなくて体重の変化についてもついでに検証してみます。
私のようにアル中に片足を突っ込んだオヤジに送る節酒の実証実験の結果を記事にしました。
半年くらい試そうと思っていますが、まずは最初の2か月間の結果を紹介します。
目次
私が毎日飲んでいた酒の種類や量
酒には甘い物からアルコール度数の高い物まで色々な種類があります。
いつも飲んでいる酒の種類によっては、この記事の検証結果が異なると思いますので、私が愛飲している酒の種類や量をまず最初に紹介しておきます。
※夏はこれの前に500mLの缶ビールがあったりなかったりという感じ。
酒では太らないと考える理由
これは酒の種類によるのですが、私がいつも飲んでいる「いいちこ」は焼酎でアルコールと水分以外には成分は入っていません。(匂いの成分など微妙には色々混ざっています)
文部科学省の食品成分データベースによると、焼酎100gでは206kcalと白米お茶碗一杯分くらいのカロリーがあるとされています。
アルコールとは「エタノール」で化学式では「C2H5OH」で、いわゆる炭水化物です。
エタノールは体内でアルコール脱水素酵素などの酵素で分解されて、アセトアルデヒド⇒酢酸を経て最終的には二酸化炭素と水になります。
アルコールを分解する酵素を動かすためにもエネルギーが必要なわけで、アルコールのカロリーは、ほぼアルコール分解に使われてしまうはずというのが私の考えです。
ビールや日本酒などはアルコール以外に炭水化物などが入っているため、その分は焼酎より太りやすいかもしれませんが、微々たるものと思っています。
しかし、梅酒とか酎ハイとかは、砂糖がたっぷり入っていますから別物でこれは太りますよ。
ということで、焼酎ばかりの私は今回の休肝日設定の実験では「やせない」というのが正解だと思っています。
休肝日3日間を2か月間続けた検証結果
この検証の最低条件は休肝日2日。
でもせっかくなので可能な限り休肝日を作るようチャレンジし、原則月曜から木曜の4日間は酒を飲まないようにしましたが、やっぱり誘惑に負けて平均すると休肝日は週3日でした。
それでは、2016年6月1日から7月31日までの2か月間の結果を次のとおり紹介します。
節酒後の体重・血圧・肝臓の検査値の変化
健康診断が5月末にありましたので、検証前の血液データはその値を使いました。検証後の血液データはわざわざ献血に行ってデータを取得しました。
結果は、BMIとALT(GPT)はビクともしませんでした。
体重は上記のとおりで変わらないのが私の中では正解です。身長に変化はないのでBMIも変化なしで問題ありません。
やっぱりか!といったところ。
ALTは2か月程度では変わらなくてもっと長期間で変化するものと思っていますので、変化なしもうなずけます。
しかし、γGTPは変動が大きいので誤差かもしれませんが、さすがに50も違えば休肝日のおかげと言ってもいいのではと思っています。
血圧が下がったのも休肝日のおかげかもしれませんが、これは誤差の範囲かもですね。
測定が朝なのか、昼なのかでもこれくらいは余裕で変わってきますから。
検査値(単位) | 5月末 | 7月末 |
BMI(kg/m2) | 24.7 | 24.6 |
ALT(GPT) (U/L) | 31 | 31 |
γGTP (U/L) | 165 | 119 |
血圧 (mmHg) | 138/85 | 130/75 |
※BMI(Body Mass Index)=体重(kg)÷身長(m2)で、22が至適値(最も病気のリスクが低い)
節酒後の感覚・自覚症状の変化
自覚症状で最も変化を感じたのは、朝のスッキリ感と寝覚めの良さです。
そして、いつもあった胃のカムツキや重い感じがなくなりました。
以前は週に何回かはドラッグストアで購入した「ガスター10」を飲んでいましたが、今ではいらなくなりました。
また、このチャレンジを始める時はちゃんと寝れるかが心配でした。
寝酒のためにも酒を飲んでいましたから。
結果はやっぱり少しだけ寝つきが悪くなりましたが、翌日に眠気が出るものではありませんでしたし、逆に起きている時間が長くなって少しラッキーでした。
なにより朝スッキリと起きれるのがデカい。
検査値の変化以上に感覚・自覚症状で休肝日を作って良かった!と思っています。
お酒を飲まないようにするために最も苦労したところ
禁煙でもそうですが、酒自体を飲まないっていう行為自体をやめることは大したことではありません。
問題なのは、いつもの習慣を変えることです。
体にしみ込んでいる行動=習慣を変更することが難しいのです。
私の場合は風呂に入ってテレビを見ながら眠くなるまで焼酎を飲むという行動を変えることが必要でした。
風呂の後のテレビと焼酎はセットでしたから、これを切り離す必要があったのです。
ここに酒がないと落ち着かない、しっくりこないので、ついつい酒に手が伸びてしまいます。
私の場合は、このブログを運営していたのが幸いでした。
休肝日はPCを必ず起動させてブログを少しでもやるということで行動を変えました。
ブログを少し遅い時間までやって寝れば、寝つきの悪さはあまり気になりませんでした。
休肝日を始める前に必ずやっておくべきこと
休肝日を作るには、酒を飲んでいた時間をどう変化させるのかが重要です。
禁煙も節酒もダイエットも同じ。
生活リズムをいかに変えられるかがポイント。
もし休肝日を作ろうかと思っているようでしたらすぐに節酒を始めるのではなく、酒を飲まない時の新しい習慣をまず決めてください。
ウォーキングに行く、酒が入ると難しい本を読む、スポーツジムへ通う、複業を始める、株などの投資を始めるなど色々とあるはずです。
それが見つかってから休肝日にチャレンジをすることをおすすめします。
中途半端に始めてしまって三日坊主になってしまうと「どうせ俺には休肝日を作るのはできないんだぁ!」と自己嫌悪になってしまいますんで。
1日、2日休肝日が遅くなっても大丈夫です。
ぜひ状態が整ってからにしましょう。
オススメなのがネットを使った複業です。
持っている知識やスキルなどの得意なことをお金に換えるウェブサービスを活用すると便利。お酒も控えられてお金も稼げるのであれば、まさに一石二鳥ですよね。
最も有名なサービスが「ココナラ」です。
まとめ
年間360日くらいは酒を飲んでいた私ですが、健康診断の結果が悪いこともあって休肝日を作ることを始めました。
週2日の休肝日を最低条件に設定し、この2か月間は週3日で酒を飲まない日を作れています。
休肝日を設定して、血液検査のγGTP値だけが下がりましたが、BMI(≒体重)・血圧・ALTは変化ありませんでした。
一方で、酒を飲まなかった日の翌日のスッキリ感はハンパなかったし、いつもあった胃のムカつきがなくなって胃薬を服用しなくて済むようになりました。
寝つきは少し悪くなりましたが、睡眠の質が向上したのか睡眠時間が短くなっても翌日に眠気が出ることはありませんでした。
むしろ酒を飲まない生活リズムを作るために前から取り組んでいるブログに向き合える時間が増えてラッキーでした。
体にはいい影響もあるし、趣味など他のこともできるし、酒を毎日愛飲している方は、休肝日を作ることをオススメします。
何かを辞めるというのはツライですが、それに変わる「良い結果」をもたらしてくれます。身をもって体験しました。
お小遣い稼ぎもできてしまうウェブサービス「ココナラ」を使って節酒に取り組んでみてはいかがでしょうか。
【追記】週3日の休肝日を1年間続けた結果
休肝日をつくることは半年を目標にしていましたが、この記事で紹介した体に良いことがやみつきになってしまい、何だかんだで1年が経過してしまいました。
そこで、会社の定期健康診断の血液検査などの7項目がどのように変化したのかを記事にしましたので、ぜひご覧ください。
素晴らしい計画・検証・実行。
具体的だし、数字に出してるし、自身の状態も書いてあり、とても良いと思います。
私も、今週から、実行しています。
また、経過、報告
楽しみにしています。
マッキー様
コメントありがとうございます。
そんなに褒めていただけるとテンション上がってしまいます。
少しサボり気味ですが少なくとも週に2日は休肝日を設定して過ごしています。
最近は仕事が忙しく献血に行けていないんで半年後の報告はあきらめて、次の健康診断の結果が出る節酒1年後くらいの結果をお伝えできればと思います。
マッキーさんのチャレンジを応援しています!
頑張りすぎずコツコツとが重要だと思っています。