栄養ドリンクとコーヒーの飲みすぎによるリスクと疲れをためない3つの工夫

コーヒーを1日2杯飲むと落ち着きがなくなり、手が震える私には縁のない話ですが、栄養ドリンクにコーヒーをがぶ飲みしている人がいると聞いて、そのリスクをお伝えする記事を書きました。

2016年に発生した某広告代理店の事件をきっかけに「働き方改革」なんて言葉をよく聞くようになりました。

朝6時台の電車に乗って定時間内どころか残業で毎日22時を過ぎ、そこから家に帰れば後はメシを食べて風呂行って寝るだけなんて生活から、パソコン1台を持ってスタバでお茶しながら仕事♪なんてノマドワーカー的な働き方に改革される日はいつになるのでしょうか。

一生来ないかもしれませんが近い内にはそんなシャレオツな働き方が当たり前になることを期待しつつ、目の前というか直近では、やはりストレス社会の中で長時間労働にさらされながら体にムチを打って働かざる得ません。

そんな時にテレビCMで、何とかVとか何とかDとかっていう栄養ドリンクをグイっと飲んだらシャキーンとなるのを見るとついつい手を伸ばしたくなりますよね。

昼間も急激に眠気が襲ってきて会議内容がロクに頭に入ってこない時には、コーヒーをがぶ飲みして眠気を覚ます気持ち、分かりますよ。

この記事はそんな栄養ドリンクやコーヒーを1日にたくさん飲んでしまう方に贈る記事です。

栄養ドリンクの代わりに「翼の生える」エナジードリンクでも一緒。

朝にコーヒー1杯と栄養ドリンク1本、昼にコーヒー2~3杯、夜は疲れをとるために寝る前にエナジードリンクも1本いっちゃう方いるんじゃないでしょうか。

さらに眠気防止の市販薬も飲んだりして。

でもこれ、とてもキケンな行為だと思います。やめるべきだと思います。

カフェインがなぜキケンなのかを解説したあとにカフェインではなくどうすれば眠気の原因となる疲れをためない方法を解説していきます。

どちらかで良い方は目次から希望する箇所を選択してジャンプしてください。

栄養ドリンク・エナジードリンク・コーヒーを大量に飲むとキケンな理由

それは「カフェイン」のとりすぎになってしまうからです。

栄養ドリンク1本に含まれるカフェインは50~100mg、コーヒー1杯には約60mg(140mL/杯として)のカフェインが入っています。

日本では1日にどれくらいカフェインを摂取したらイケないのかは定められていませんが、海外では研究が進んでいてカナダでは400mg/日が副作用がない上限としています。

さらに翼を授けてくれるエナジー飲料を250mL缶を1本飲めば、さらにカフェインが100mg程度追加されていまいます。

栄養ドリンクを1日2本、コーヒーを1日3~4杯を飲むと400mg/日を超える可能性が出てきます。

内閣府「食品安全委員会 ファクトシート:食品中のカフェイン」 より

400mgまではいかないにしても毎日200mg以上を摂取しているとカフェイン依存症になるリスクも高まりますので注意が必要です。

カフェインの過剰摂取の場合(400mg/日以上)で起こる体への悪影響

胃が痛くなる
カフェインによって胃酸がたくさん出てしまい、胃もたれや胃が痛くなる原因になることがあります。

睡眠の質の低下
カフェインは脳を興奮させるので、眠りにつきにくくなったり睡眠が浅くなります。

市販薬の眠気覚ましの成分はカフェインですから、カフェインのとりすぎは不眠につながります。

自律神経に影響
カフェインは自律神経の交感神経を活発化させ、心臓がドキドキしたり、手が震えたりします。

また、カフェインが効いている間は興奮状態のため疲れがなくなる感覚になりやすいですが、切れると逆にダルさや気分の落ち込みなども起こり得ます。

カフェイン依存の場合(毎日200mg以上)で起こる体への悪影響

毎日200mg以上のカフェインをとりつづけると下記のような症状が起こりやすくなります。

  • 頭痛
  • からだのだるさ
  • 集中できない
  • 不安
  • 気持ちが悪い
  • 眠気
仕事中に起こる頭痛は実はカフェイン依存かもしれませんし、眠気をとるためにコーヒーなどを飲んでいるのに依存症で逆に眠気が出る可能性も。

そうするとさらにコーヒーを飲むようになって負のスパイラルに陥ってしまうことになります。

タバコや薬物依存と同じ構図です。

依存症で起こる悪影響は、カフェインによってもたらされる良い影響の裏返しです。

カフェインの良い影響を求めてカフェインをたくさん摂取すると、カフェインがなければ正常を保てない体になり、カフェインから抜け出すことが難しくなります。

カフェイン中毒は命の関わることも

2017年6月に日本中毒学会の調査で、カフェインの摂り過ぎが命に関わることが判明しています。

 カフェインを多量に含む眠気防止薬や「エナジードリンク」などの清涼飲料水の急性中毒で、2011年度からの5年間に少なくとも101人が救急搬送され、7人が心停止となり、うち3人が死亡したことが13日、日本中毒学会の調査で分かった。

15年に死亡例が判明したことなどを背景とした初の全国調査。

日本経済新聞より引用 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG13H57_T10C17A6CR8000/

カフェインでもたらされる体に良いこと

眠気をとる
カフェインの興奮作用で、眠気をとって仕事の効率をあげます。

頭痛の緩和
一部の頭痛は脳の血管が広がって起こるとされています。

カフェインは血管収縮作用があるため、頭痛に効果があります。市販の風邪薬や痛み止めにカフェインが入っているのはそのためです。

疲労の回復
カフェインは血液の流れをよくするとされています。

栄養を体に運び不要なものを回収しやすくできるため疲労復効果があるともされています。

心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患による死亡リスクが減少
国立がん研究センターの研究では、コーヒーを1日3~4杯くらいまでは、死亡リスクを減らす結果が得られています。(こちら

カフェインに頼らずに眠気やその原因の疲れを和らげる方法

昼間に眠くなるのは単純に寝不足なことはもちろんですが、「疲れが取れない」ことが大きな要因です。

そのためには、「栄養を偏りなくとる」、「疲れにくい体をつくる(持久力をあげる)」、「肝臓の解毒作用を高める」の3つが重要です。

順番に解説していきます。

栄養を偏りなくとる

栄養ドリンクに含まれているビタミンなどの栄養だけでは疲労回復には不十分です。

特にエネルギーを作り出す助けとなるビタミンB群は、それだけを摂取してもオシッコとして体外に出ていってしまいます。

他のビタミンや他の栄養素と一緒にまんべんなく栄養をとることがとても重要

そのためには、まず好き嫌いをせずにバランスよく食事をとることです。

基本的な栄養は3食のご飯で補給できるはずです。通常であればそこに栄養ドリンクやサプリメントなどを加える必要はありません。

例えば、2017年3月18日現在でアマゾンの栄養ドリンク部門ランキングで1位の「チオビタドリンク」には、カフェインの他には、タウリン 、イノシトール 、ニコチン酸アミド、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、カルニチンの7種類の栄養素が配合されています。

それぞれは下記のとおりよく食べるものに多く含まれており、チオビタドリンクに配合されている量程度であれば、食事で簡単に摂取できます。

そして、繰り返しになりますが、必要以上に特定に栄養素を補給しても排泄されてしまうだけですし、健康に生きていく上での必要な栄養はこれだけではありませんから栄養ドリンクを飲んだところで劇的な効果は期待できません。

  • タウリン:魚介
  • イノシトール:米、小麦、柑橘類
  • ニコチン酸アミド:魚介、肉、豆
  • ビタミンB1:肉
  • ビタミンB2:肉
  • ビタミンB6:肉や魚介
  • カルニチン:肉
それでもなお栄養補給のためにサプリメントを飲みたい場合は、食物型サプリメントの「ミドリムシ(ユーグレナ)」を最もオススメします。

59種類もの栄養素が入っていて、食事と同じようにまんべんなく栄養が補給できるのがポイント。

次の記事に詳しく解説していますので参考にしてみてください。

疲れにくい体をつくる(持久力をあげる)

若い時は疲れ知らずでしたよね。

私も20歳くらいの時は無敵でした。どんなに疲れていてもドラクエみたいに寝れば一発で回復。

歳をとってそれができなくなったのは、基礎体力が衰えたためです。若い時みたいに何もしなくても頑丈な体を維持することはできません。

自発的・積極的に運動して初めて疲れにくい体にすることができるのです。

ただ、忙しい中でわざわざ時間を作って、運動できるわけがありません。そんな時は働きながらオフィスで健康づくりをするのをオススメします。

オフィス健康法は次の記事で詳しく・具体的に解説していますので参考にしてください。

肝臓の解毒作用を高める

「酒は百薬の長」と言われて久しいですが、やはり毎日飲めば肝臓に負担がかかります。

肝臓は酒の解毒だけに使うわけではなくて、体で作られる毒物を分解して体外に排泄させる重要な働きがあります。体に不要なものが溜まっている状態は健康な状態とは言えませんよね。

不要なものは肝臓できっちりと解毒できるよう、キレイな体を手に入れるためにお酒は週に2~3日はやめて、休肝日を設定することが重要となります。

私は去年までは風邪を引いても酒を必ず飲んでいたのですが、実験的に週3日の休肝日を作ってみたところ、睡眠の質も上がりかなり快適に毎日が過ごせることが分かりました。

下記の記事に詳しく感想なども紹介していますので参考にしてみてください。

まとめ

毎日遅くまでお勤めお疲れさまです。

長時間労働が多くなっているこの頃では、寝ても疲れを十分にとることができないために昼間が眠くなる。そして栄養ドリンクで疲労回復をしつつ眠気覚ましのコーヒーについ頼るって生活になりがちです。

眠気がひどいと眠気防止の市販薬にも頼ることも。

市販薬や栄養ドリンク、コーヒーに含まれるカフェインは、一時的には体に良い効果もありますが、長期間にわたって摂取し続けるとカフェインなしの体ではいられなくなるかもしれません。

そうならないためには、カフェインを含む栄養ドリンクやコーヒーは適度にしておき、栄養を偏りなくとる、疲れにくい体をつくる、休肝日を作って肝臓の解毒作用を高める3つが行える生活スタイルを意識してみてください。

栄養補給以外にも色々と体に良いミドリムシ・ユーグレナのサプリメントもチェックしておいてください。

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