胃がのムカつきや痛み、こみ上げてくる酸、食べ過ぎ・飲みすぎなど、多くのお腹の症状は市販薬で対処可能です。
しかも胃に効く市販薬には、医師もよく使う成分が配合された薬がいくつか発売されていて、正しいものを選べば高い効果が期待できるというもの。
ですが胃薬は歴史が古いこともあって色々な市販薬が発売されているので、お店に行ってもどれを買ったらいいのか悩んでしまいます。
太田胃散などの昔ながらの薬もあったりして本当に種類が豊富なのが、良いのか・悪いのかってところ。
そこで15年以上の経験を持つベテラン薬剤師が、胃の症状別にオススメ市販薬を紹介します。
繰り返しになりますが、市販薬の胃薬は鼻炎薬や痛み止めと同じように医師が治療に使う成分と同じ薬が入手可能です。ですから多くの場合は市販薬が事足りるのかなって思います。
目次
食べ過ぎでない胃のムカつき、酸がこみ上げる場合のオススメ市販薬
「ガスター10」を最もオススメします。
ガスターは医師も本当によく使う現役中の現役の薬で、スポーツで言えば「一軍」です。
ガスターは胃酸が出すぎないようにする薬で、日常的に胃がムカムカするとか、胃から酸がこみ上げてきて胃の上部がヒリヒリするような感じの時に適します。
食べ過ぎによる胃のムカつきには、あまり効果を発揮しないので注意。
ガスターを1週間服用しても全く効果がない場合は、消化器科を必ず受診してくださいね。重症もしくは違う病気である可能性が高いです。
食べ過ぎでムカつく場合のオススメ市販薬
「シグナル胃腸薬錠剤」を最もオススメします。
複数の消化酵素に加えて鎮痛成分を含み、胃の動きを助ける漢方薬を配合しているのが理由です。
テレビCMでよくやっている薬たちより断然オススメ。
胃の調子が悪いというより、バイキングなどで胃の許容範囲を超えるくらい食べ過ぎてしまった時の消化を助ける薬として重宝するでしょう。
胃のキリキリと痛い時のオススメ市販薬
「ブスコパンA」を最もオススメします。
胃が痛いときは胃が痙攣(けいれん)している場合があります。そのような時には痙攣をおさえるブスコパンAが効果的です。
この薬は昔からある古い薬ではありますが、今でも医師がよく使う成分を含む薬で効果は期待できます。
注意すべき点は、この薬は強制的に痙攣を止めてしまうため、自己判断で長期的に服用するものではありません。
3日以上服用しなければいけない場合は必ず消化器内科を受診しましょう。
結局として同じ薬を服用することになったとしても受診して医師の診察や検査を受けることに意義があります。
何か胃の調子がよくない時のオススメ市販薬
自己責任でお願いしたいのですが、何となく胃の調子がよくない時は「セレキノンS」を内緒でオススメします。
セレキノンSは、医師が病院で使う成分を含む市販薬です。
市販薬では腸の病気(過敏性腸症候群)に限定した薬ですが、本来セレキノンは胃にも効く薬です。医師は胃の調子が悪い場合の治療にも使います。
これはセレキノンが、消化管全体の動きを良く作用を持つためです。
夏バテや二日酔いなど胃の動きが弱っている時に使うことができます。
ただし、セレキノンsは「要指導医薬品」で、インターネットでは購入できないので要注意。
ドラッグストアや薬局で薬剤師から購入してください。
ひどい下痢がある時のオススメ市販薬
下痢をピタっととめてしまう私も愛用のオススメ市販薬があります。
無理に下痢を止める必要はありませんが、どうしてもの時にとても役立つ市販薬もチェックして行ってください。
セルフメディケーション税制の対象品
市販薬を購入すると税金が安くなる「セルフメディケーション税制」という制度が2017年1月から始まりました。
対象になる市販薬は「○」、対象にならない市販薬は「×」で示します。
市販薬名 | 対象 |
ガスター10 | ○ |
シグナル胃腸薬錠剤 | × |
ブスコパンA | ○ |
セレキノンS | ○ |
※2017年10月時点
上級者向け:市販薬を安く購入する方法
市販薬はちょっとした薬でも1000~2000円くらいするとても高価なもので、少しでも安く購入したいですよね。
そこでドラッグストアやインターネットのそれぞれで使える市販薬を少しでも安く買える方法を紹介した記事も確認しておいてください。
まとめ
胃がキリキリ痛い・酸がこみ上げる・食べ過ぎ・胃腸の調子があまりよくない時のオススメ市販薬を全部で4つ紹介しました。
胃薬は医師もよく使う薬が多く発売されているため、うまく症状に合わせて使用すれば多くの方は市販薬で症状を改善できるでしょう。
とはいっても、発売されている種類が多く症状に応じて購入すると言ってもなかなか難しいですから、私がオススメした市販薬から試してみるといいかなと思います。
ロキソニンなどの痛み止めは胃や腸の痛みには効きませんし、逆に悪化させてしまうこともあるんで注意です。お腹の症状にはお腹の薬を使いましょう。
胃薬以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。
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