誰でも1回は口内炎になったことがあると思います。私も数か月に1回はほっぺたの裏に白い丸いアレができます。
痛くてご飯もおいしく食べれなくなる厄介者ですごくイライラしますよね。
私の妻は毎月くらいのぺースで口内炎ができますし、ひどい方は毎週のようになってしまう病気で、悩んでいる人は多いのではないかと思います。
そのためか塩を患部に塗るとか民間療法がたくさんあって、多くのブログやサイトで紹介されています。
個人ブログも企業が運営しているサイトも同じような治療方法が紹介されているわけですが、本当にソレって効果があるんだろうか、口内炎的にはいいかもしれないけど口全体や体全体のことを考えたらあまりよくないと思うものもいくつか。
そこでこの記事では、まずはオーソドックスに口内炎に効く市販薬の中でのオススメ治療薬を紹介し、次に他のブログやサイトとは違った本質をつく切り口で口内炎の治療・予防方法を紹介します。
目次
口内炎に効くオススメ市販薬
「デンタルクリーム」を最もオススメします。
麻酔成分が2種類配合されている薬で、歯の麻酔と同じ分類の成分を含みますから薬を塗ればすぐに痛みは引くんで、苦痛なく過ごせるようになります。
しかし、口内炎を直接的に治す薬ではなく、痛みを感じさせなくする薬ですので無茶は禁物。症状が治まったからといってアツアツの物とか刺激が強い物をいきなり食べると口内炎の治りが悪くなるんで要注意です。
一方で、口内炎と言えば、炎症を強力に抑えるステロイドの貼り薬や塗り薬が使われるケースが多いのですが、そういう薬を使っても劇的にすぐに治るワケではないのでオススメ度は高くありません。
ステロイドの塗り薬で最も有名な「ケナログ軟膏」は、2018年度をもって市販薬と医療用薬も販売中止になってしまうくらいですから。
口内炎には次に紹介する口の中のケアが重要です。
口内炎の原因は口の中の細菌の異常繁殖
口内炎の原因は、まだ確実には分かっていませんが、現在のところは次の3点が原因で、口の中にいる悪い細菌(悪玉菌)が異常繁殖してしまうためと考えられています。
- 偏った食事による栄養不足(特にビタミンB不足)
- ストレスによる唾液量の減少
- 疲れ、体調不良、睡眠不足による免疫力の低下
それぞれ順番にもう少し解説していきましょう。
偏った食事による栄養不足で口内炎になる
口の中の皮膚(粘膜といいます)を守ったり作ったりするには材料が必要です。
偏った食事によって材料不足になるとちょっとしたきっかけで口の中が傷ついてしまうと修復できなくなってしまいます。ケガをしたところが膿んでしまうように口の中にいる悪い細菌によって傷口が口内炎になってしまいます。
特にビタミンBは、粘膜形成を促す作用がありますから不足すると口内炎になりやすくなります。
ストレスで唾液量が減少すると細菌が増えて口内炎になる
免疫力が通常の場合は、細菌からの攻撃と免疫力とのバランスで口内炎にさせる細菌が増えることはありません。
唾液には免疫力を強化する働きがあって、ストレスにより唾液量が少なくなると免疫力が低下し細菌に感染しやすくなります。
その時に口の中に傷があるとそこで細菌が繁殖して口内炎ができてしまいます。
体調が悪く免疫力の低下すると細菌が増えて口内炎になる
体のひどい疲れ、風邪などの体調不良時、睡眠不足時は、免疫力が弱まってしまいます。
そうなれば唾液量が減少するのと同じで細菌への抵抗力が弱まり口内炎ができやすくなります。
口内炎の治療・予防には口内細菌(オーラルフローラ)を良くしよう
ところで、「腸内フローラ」や「腸内細菌」って聞いたことがありますか?
腸内には人間の細胞数以上の数の細菌がいて、善玉菌2割と悪玉菌1割とその中間の日和見菌(ひよりみきん)7割の3種類の細菌で構成され、お互いに関係しながらバランスをとって成り立っています。
その細菌たちのことは「腸内フローラ」と名づけられています。
腸内フローラは人間の健康と密接に関わっていることが最近の研究で分かってきています。例えば、がん、糖尿病、アレルギー、肥満といった体の病気だけなく、うつなどの精神系の病気にも影響している可能性があるとされています。
これは善玉菌が増えればいい方向に働きますし、悪玉菌が増えれば悪い方向に働きます。
腸内フローラの大多数を占める日和見菌は、優勢な方に加担するドラえもんのスネ夫みたいなヤツですから、ちょっとした善玉・悪玉のバランスの崩れで一気に腸内フローラの状態が変わります。
善玉菌がたくさんはいっているヨーグルトや納豆などの発酵食品や善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖が体にいいと言われるのはこのためです。
腸内フローラと同じようにオーラルフローラの善玉菌を増やすことで、口の中は良い環境となり口内炎にも良い作用があることでしょう。
オーラルフローラで悪玉菌とされるのは、歯周病菌であったり虫歯菌です。歯周病や虫歯はオーラルフローラの乱れによるものとの考えもあります。
オーラルフローラの善玉菌を優勢にすることで、口内炎をはじめとして歯周病、虫歯にもなりにくい体にすることができるということになります。
最近ではオーラルフローラの改善のためのサプリがありますので、ぜひ試してみてください。
オススメなのは、歯磨き粉タイプのサプリの「BRIAN(ブリアン)」
錠剤などを飲まなくても毎日行う歯磨きをするだけでオーラルフローラが改善できるのでとても簡単です。
BRIAN(ブリアン)は、虫歯や歯周病のためではありますが、オーラルフローラを改善すれば口内炎にも良い働きがあることでしょう。
ぜひ試してみてください。
まとめ
口内炎は、すごく痛くて生活に支障がでるイヤな病気。
原因は、栄養不足とストレスや体調不良による悪玉細菌による感染症だと考えられています。
医師が処方する医療薬はもちろん、市販薬や塩を塗るとか塩水でうがいをするといった民間療法などたくさんの治療方法がありますが、一番大事なのは口内炎になりにくくする口の中の環境を作ること。
それは、口の中にいる細菌たち「オーラルフローラ」を改善させること。
オススメ市販薬の「デンタルクリーム」で、痛みのない生活を送りつつ、BRIAN(ブリアン)で口の中の細菌環境を整えられるようにしたいですね。
口内炎治療薬以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。
テラコートリル軟膏は医療用(処方用)としては今も感染性口内炎の適応があります。(陽進堂製造販売)。但し店頭販売用としては医師の診断なしに素人が自己判断により使用するため、口腔粘膜に使用し飲み込むことになるため、慎重を期して感染性口内炎の適応が外れました。(陽進堂製造ジョンソン&ジョンソンまたは武田薬品販売)。以前はファイザー製薬が製造販売し、そのころは医療用も店頭販売用も適応があったそうです、陽進堂の人がいうには。陽進堂がファイザーからテラコートリル軟膏の権利を買ったそうです。
長尾忠様
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りです。
2009年の薬事法改正時に一般用医薬品には抗生物質を使わない方向性になりました。
医療用医薬品としてのテラコートリルは、以前のとおり口の中にも使用できますが、おすすめ市販薬を紹介する記事や項目だったためその辺りは省略してしまいました。