薬剤師がお伝えする二日酔いの予防と治し方

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年間360日くらいお酒をたしなむ産業薬剤師です。こんばんは。

酒の失敗は数知れず。泥酔後の二日酔いのたびにする「酒を断つ決心」はその日の内に忘れてしまう。そんなダメおやじで酒好きの私がこれまでに勉強したことや試行錯誤して得た知見から二日酔いの予防をメインに治し方も含めてお伝えします。

最初に断言しておきます。これは無敵になる方法ではありません。
自分の適量を少し超えるくらいなら大丈夫ですが、大きく超えるとさすがにこれから話すことは効果ありませんよ。

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そもそも二日酔いとは

この記事を読まれているアナタはすでにご存じのことで私が申し上げることはないと思いますが、二日酔いの症状はお酒の分解過程で発生するアセトアルデヒドによって引き起こされます(※最近の研究ではそうでないかもしれないという発表もありますが)。

お酒の主成分であるエタノールはアルコール分解酵素によってアセトアルデヒドに、さらにアセトアルデヒドの分解酵素によって酢酸となって体外に排泄されます。

アセトアルデヒドはシックハウス症候群の原因の一つであることでも有名ですよね。空気中にほんの少し含まれるだけでシックハウス症候群になるくらい毒性が強いので、身体に少し存在するだけで大きな影響を与え、頭痛や吐き気などを引き起こします。

お酒を飲みすぎることで酢酸として排泄できずにアセトアルデヒドが体内に蓄積して二日酔いになるのです。

なお、アセトアルデヒド分解酵素の体内の働きは人種や個人差があって、働きが強いと酒豪で、働きが弱い又は無いと下戸となります。

二日酔いの予防のために必要な2つのこと

①水分補充

まず、アルコールを無毒化するためにはまず水分が不可欠です。

エタノールは、抗利尿ホルモンであるバソプレシンの働きを抑制する作用がありますので、抗利尿の反対の作用=利尿作用が起きます。ですので、お酒を飲むとトイレによく行きたくなりますよね。

尿としての排泄は、飲んだ量と同じかそれ以上が出て行きますので体内の水分量が減ります。さらにエタノールの分解には水が必要なので、それも原因で体内水分量が足りなくなって脱水症状になります。

従って、飲酒中又は飲酒後は水を沢山のむようにしましょう。酒と同じだけ水を飲むのがベストです。

宴会中に水を飲むのが難しいは、寝る前に腹がはちきれんばかりに真水を飲んでください。
私はいつもこっちです。

②エネルギー補充

次に必要なものはエネルギー=カロリーです。

エタノールをアセトアルデヒドに変えさらに酢酸にするのはアナタの体にいる「酵素」です。人間の体は例外は一部ありますが、何をするにもエネルギーが必要で、エタノールを分解する場合もしかりです。

つまり、何か食べるということです。しかもダイエットとは正反対にすぐにエネルギーに変換される炭水化物を摂取することです。

飲み会の後にラーメンが食べたくなるのは、体がすぐに使えるエネルギーをほしがっている証拠です。

重要なので繰り返します。二日酔い予防には、エネルギーになりやすいご飯や麺といった炭水化物をとにかく食べるようにしましょう。

さらに、食べ物をエネルギーに効率よく変換するためにはビタミンB群も必要です。ビタミンB群は炭水化物をエネルギーに変換する際の「潤滑油」です。寝る前にビタミンB群のサプリメントを摂取するのもよりよいでしょう。

ということで、空腹時に酒を飲むと吸収が良くなり酔うスピードが早くなりますし胃に負担がかかりますので、お酒を飲む時は何かを食べながらにし、その中にご飯類や麺類を含めるようにしましょう。

太るから食べるのは嫌だ??二日酔いと太るのとどっちがいいのか、胸に手を当ててアナタ自身に聞いてみましょう。

ちなみに、体に溜まっているお肉はエネルギーに使えない?

お腹の周りにしっかりついている余分なお肉は二日酔い予防のエネルギー源としては使えません。
ちょっとくらい断食してもお肉が減らないことから、すぐにエネルギーに変換できないのは実感できますよね。

残念ながら二日酔いになってしまったら

とにかくアセトアルデヒドを体外に排出することが必要です。従って、二日酔いになってしまった後でも上述のとおり水分補給とエネルギー補充に尽きます。

①水分補給

二日酔いになってしまったら、胃腸の動きは弱くなっていますので普通の水では効率よく吸収して活用できません。

その時はスポーツドリンクでもいいのですが、最も威力を発揮するのが経口補液、その名も「OS-1」@大塚製薬です。

これは少ししょっぱい水ですが、効率よく吸収されるように計算された飲料で点滴で水分を補給するのに匹敵する効果が得られることが厚生労働省が認めています。コンビニでは販売されておりませんので、薬局やドラッグストアでお買い求めください。

二日酔いになりやすいアナタはamazonで買いだめしておくことをおすすめしますが、賞味期限が短いため手元に来てから半年程度しかもたないとお考えください。

熱中症予防や胃腸風邪などの水分補給にもOS-1は効果を発揮しますから、ゴルフやテニスなどでよく屋外で体を動かす方や小さいお子さんがいる方は多めに備蓄しておいてはいかがでしょうか。

②エネルギー補充

二日酔いの時はとにかく何も食べたくないと思います。
でもエネルギーが足りないからアセトアルデヒドが分解できないのです。

ここはがんばって何か食べるようにしましょう。食べると案外すっきりするものです。
食べれるならご飯類や麺類がいいですから、お茶漬け、そうめん、うどんやラーメンがいいでしょう。

どうしても無理ならカロリーメイトだとか高カロリーのお菓子でもいいかと思います。

二日酔いの症状に効く薬

二日酔い自体を早く治したい時は、漢方薬の「牛黄」がおすすめ。詳しくは下記リンク先の記事をご覧ください。

二日酔いはツライですよね。なりたくないですよね。 何もかもやる気がなくなってグダグダと一日を過ごしてしまい、体調が悪いのも...

また、頭痛などには、それぞれの症状に合わせて適当に薬を服用して大丈夫です。

頭が痛ければ痛み止めを、気持ちが悪いとか胃がムカムカするということであれば胃薬を服用してください。

頭痛のための痛み止めであれば、私は基本的には市販薬の「ロキソニンS」にお世話になっています。
「ロキソニンSプラス」という制酸剤が配合されたロキソニンも発売されていますが、胃への効果はほとんど期待できませんから値段の安い方を選べばいいです。

なお、「アセトアミノフェン」という鎮痛成分は、お酒と相性が良くなく肝臓を悪くする可能性がありますのでご注意ください。

胃薬であれば下記リンク先の記事でおすすめ市販薬をまとめていますので参考にしてください。

胃のムカつきや痛み、こみ上げてくる酸には市販薬の胃薬で対処することができます。 花粉症用の市販薬では、医療用で良く使用される薬...

まとめ

二日酔いのキーワードは、「脱水」と「エネルギー不足」の2つです。

まずは二日酔いにならないようお酒を飲んでいる時か飲んだ後に水分補給とエネルギー補充を忘れないことをこころがけましょう。

万が一、二日酔いになってしまった場合は、胃腸が弱っている関係で普通の水では吸収が良くないため、効率よく水分が体に浸透するOS-1やスポーツドリンクから水分を摂取することをオススメします。さらに、何も食べたくなくても炭水化物や高カロリーなお菓子をがんばって食べましょう。

二日酔いになりにくい体づくり

日ごろから二日酔いになりにくい体をつくっておくことも重要です。
とにかく二日酔いには敏感な私ですから、シジミ汁など色々試しましたが今イチオシなのが「ミドリムシ」です。

ミドリムシ入りのエサを食べていた鳥は、その肉に肝臓を強くする成分「タウリン」が多く含まれていたことが実証されていますから、人間であってもミドリムシは二日酔い予防に手助けになる可能性が高いですよね。

私も飲み始めてまだあまり日にちは経っていませんが、今まであれば朝少し酒が残るくらいを前夜に飲んだ時でもミドリムシを摂取し始めてからは朝スッキリ起きれることが多いと実感しています。

詳しくはこのブログ内のミドリムシの紹介ページを参照し、よければためしてみてください。

「ユーグレナ」って知ってますか? では、「ミドリムシ」なら、小学校の授業で聞いたことがあると思います。 ユーグレナとは学...

休肝日も始めました

半アル中のような私でしたが今では平均で週3日は休肝日を作っています。休肝日によって実感した効果やどうやって作るのかを紹介していますので、よければ参考にご覧ください。

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コメント

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