二日酔いの予防・治療におすすめ市販薬を酒好き薬剤師が解説【牛黄(ゴオウ)】

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二日酔いはツライですよね。なりたくないですよね。

何もかもやる気がなくなってグダグダと一日を過ごしてしまい、体調が悪いのもあって「もう酒は飲まない!」って誓うけど、下手すりゃその日の夜から飲んだりしますよね。分かります。私もやってましたから。

>>実は平日は基本休肝日にしています⇒【検証】週3日の休肝日でどうなる?体重・血圧・肝臓の検査値の変化【2か月間】

「じゃあ、そんなに飲まなきゃいいじゃん」って声が聞こえてきそうですが、一度飲み始めるとそういうわけにはいかず、話が盛り上がってついつい飲み過ぎちゃうものです。それで二日酔いね。ゴールデンコースですよね。

そんなアナタも無策に飲み会に臨んでいるわけではないと思います。二日酔い予防のために飲み会前にウコンやヘパリーゼを買いにコンビニに走ることがあることでしょう。私もめっちゃやってました。

でも、はじめは効いた感じがあるんですけど、いつも飲んでると期待しているほどの効果がないですよね。

コンビニで売っているウコンやヘパリーゼなどは「清涼飲料水」ですから無理もありません。ジュースと同じです。

ということで、飲み会でしっかり楽しみたい!でも二日酔いはイヤだ!ウコンやヘパリーゼよりも確実に二日酔いを予防しつつ、二日酔いを治療できる薬がほしい!って方に贈る酒好き薬剤師がおすすめする二日酔い向けの市販薬を紹介します。

うぉぉっとその前に!!

何でも薬に頼ればいいってもんじゃありません。ちょっとした工夫で二日酔いになりにくい飲み方ができますんで、まずはそれを紹介した記事も参考になりますよ。

薬剤師がお伝えする二日酔いの予防と治し方
年間360日くらいお酒をたしなむ産業薬剤師です。こんばんは。 酒の失敗は数知れず。泥酔後の二日酔いのたびにする「酒を断つ決心」...
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ハイチオールCホワイティア

ハイチオールCホワイティアに含まれる「Lシステイン」が、二日酔いを予防するのに効果的です。

システインとはタンパク質を構成するアミノ酸の一つです。(「L」は化学構造式上の区別についているだけですから無視してもらって大丈夫)

二日酔いにはシジミが良いって聞いたことあると思います。それはシジミにはLシステインが多く含まれているっていうのがあります。もちろんシステイン以外にも肝臓に良いとされる成分が入っていますが。

さて、東北大学薬学部の研究では、Lシステインが二日酔いの原因になる「アセトアルデヒド」の発生を抑制する働きがあったと発表しています。何も服用していない時に比べて、アセトアルデヒドの発生量を2/3以下にする作用があるようです。

「ハイチオール」には複数のシリーズがありますが、最もLシステインの量が多く、ビタミンB群の量が多いのが、ここでおすすめするハイチオールCホワイティアです。

ハイチオールCホワイティアは医薬品ではあるもののLシステインだとかビタミンだとか、副作用をほとんど気にしなくて成分ばかりですから、ハイチオールCホワイティアで二日酔いが抑えられるなら最高です。

あとこれ重要!Lシステインは、アセトアルデヒドの発生を抑える作用なので、飲み会前に服薬しておくことが必要ですよ。アルコールの分解が始まる前から服用です。

牛黄カプセル

1カプセルあたり1000円くらいする超効果医薬品です。それだけでなんか効くような気がするのは私だけかな。

「牛黄(ゴオウ)」とは後で詳しく解説しますが、牛の胆のうから採れる結石で、いわゆる「胆石」と言われるものです。

牛黄には様々な作用がありますが、肝臓の働きを助けて肝機能障害、疲労感、だるさ、二日酔いなどの症状に主に使われる漢方薬です。

しかもその歴史は古く、漫画「キングダム」の時代である秦の始皇帝の頃にはもうすでに薬として使われていたというからハンパないですね。2000年以上の歴史ある薬です。

当時は不老不死の薬としても使われていたという説もあるくらいで、肝臓に働きかけて二日酔いの原因となるアセトアルデヒドなどの老廃物の分解を促進して、体を元気にさせる作用が期待できます。

またネットでは「シャンパンが水になる薬」とも噂されるもので、こちらの方は、そこまでは言わないにしてもかなり無茶な飲み方をしてもずっと飲み続けられるような感覚だったようです。

「牛黄カプセル」は、厚生労働省からは「解熱、鎮痙、強心」の3つの効果しか認めてもらえていませんので、堂々と二日酔いに効くなんて言えませんが、漢方薬としての牛黄の効果を考えれば、二日酔いのために使っても問題ないと考えます。

私はまだ飲んだことがありますが、次回のここぞという時に飲んでみます。

牛黄(ゴオウ)って何もの?

牛の胆のう中にできた胆石です。

胆石は0.1%の牛しかないと言われるほど貴重で、「金」よりも高額で取引きされる生薬です。

胆のうは肝臓の働きを助ける成分がたくさん詰まっている臓器ですから、そこで生成される胆石にはそういった成分が濃縮され、次のような「本当かよ!」ってほどの様々な効果があるとされています。

不老不死の異名も伊達ではないですね。

【牛黄の作用】

  • 肝臓保護作用
  • 解熱作用
  • 赤血球新生促進作用
  • 血圧降下作用
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • 抗ウイルス作用
  • 強心作用
  • 利胆作用
  • 末梢神経障害改善作用
  • 鎮痙作用
  • 鎮静作用

体内の気の流れ、血の流れを劇的に改善させ、「ニトロ」や「ターボ」のように働きエネルギーをたくさん生み出します。

しかしながら、牛黄のみを服用するとワンピースのルフィの「ギア2」とか「ギア3」、ドラゴンボールの悟空の「界王拳」のように一時的な爆発的なエネルギーを得る代わりに後で逆に激しいエネルギー不足にもなりかねません。

できれば、それを補完する生薬が入った漢方薬の方がおすすめされます。それが次に紹介する「日水清心丸」です。

日水清心丸

ダウンタウンDXで、EXILEのMAKIDAIさんがライブなどで疲労がたまっている時に服用する漢方薬として少し話題になったのが、「日水清心丸」です。

この薬も厚生労働省からは二日酔いへの効果は認められておらず、疲れをとる薬でしかありませんが、上述の牛黄カプセルの倍以上も牛黄が配合されていますから、漢方の牛黄としての高い効果が期待されます。

残念なのは「高すぎる」ってところです。たかが二日酔い予防で飲むにはハードルが高すぎるほどですわ。

心して上にあるボタンをクリックしてごらん。

救心

心臓の薬「救心」も牛黄が含まれています。

というか牛黄の作用によって、心臓に良い効果が期待できるというわけです。

従って、救心も二日酔いへの効果は公には認められていませんが、牛黄の作用を考慮すれば良い効果が期待できるということです。

強力グットA錠

強力グットA錠には、ウコンやビタミンB13といった肝臓に良い成分に加えて、牛黄が若干ながら含まれている肝臓に良い効果あることが厚生労働省から認められている市販薬です。

ハイチオールCホワイティアでは効かない、でも牛黄カプセルや日水清心丸が高い・・・。

そんなアナタは、強力グットA錠をまず試してみるってものいいですよね。

酒も薬も飲み過ぎには注意だよ

薬は補助にすぎません。

この記事で紹介したような薬をたまに飲む分には全く問題ないですが、薬があるからいつもたくさん飲んでも大丈夫と思うのはキケンです。最初は良くてもいずれは肝臓に負担がかかり過ぎてしまうことでしょう。

長い目で見れば薬に頼り過ぎるは決していいことではありません。

お酒をたまには控えて肝臓を休める日ってのが大切です。私は休肝日を作ることは正直バカバカしいと思っていましたが、去年から休肝日を作ってから肝臓を休めることってめちゃくちゃ重要ってことを実感しています。

1日からでもいいので休肝日を作ってみませんか。私が試した結果を紹介していますので、よければ参考にしてください。

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セルフメディケーション税制 医療費控除の特例を受けるポイント
「セルフメディケーション」は、英語で「自分自身」という意味を持つ「self:セルフ」と「薬物療法」という意味を持つ「medicati...

この記事で紹介した市販薬が、セルフメディケーション税制の対象になるかどうかを紹介します。

対象になる市販薬は「○」、対象にならない市販薬は「×」で示します。

市販薬名 対象
ハイチオールCホワイティア ×
牛黄カプセル ×
日水清心丸 ×
救心 ×
強力グットA錠 ×

まとめ

ついつい飲み過ぎてしまい二日酔いに悩まされている方に二日酔い予防・治療に使える市販薬を紹介しました。

「牛黄」という生薬がキーワードです。

紀元前から使われてきた元気の源のような薬で、肝臓の働きを助けるため二日酔いにも効果が期待できます。

いつも服用するのはおすすめしませんが、ここぞという時に服用するのはアリでしょう。

二日酔いの予防薬・治療薬以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクからどうぞ。または、PCの方は画面上部のメニューボタンから、スマホの方は右上のメニューボタンからどうぞ。

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