「足の指がかゆい」、「かかとが白くなっている」といった症状があり、絶対に水虫だと思って市販の水虫薬を買ってきて、しばらく使ってみたけど全く治らないって経験がありますか?
私はあります!
それは大学院を修了して製薬会社に就職して1か月くらいした頃でした。
足の指の間の皮がめくれてかゆいし、土踏まずの少し上の方の皮がめくれて白くなっていました。父親も水虫を持っていたし、薬剤師的に水虫と判断して、すぐに近くのマツキヨで水虫に効く市販薬を買ってきて毎日1日2回塗りました。
2か月くらい経った頃、ほんの少しも良くならないので、もしかして水虫ではないんだろうか、あるいは市販薬では治らないんだろうかと思いながらも皮膚科を受診したところ、やっぱり水虫だったということがあります。
結局、医師に効果の高い医療用の薬を処方してもらい、1か月くらいで治ったということがありました。
では市販薬では水虫は治らないのだろうか、というと今ではそうではありません。
実は先ほどの私の話は15年以上の前のことで、当時私が皮膚科医師に処方してもらった薬は、今や市販薬としてたくさん発売されていますし、同じように効果の高い他の成分を含む水虫の薬も売っています。
しかし、まだまだ昔ながらの古い効果の弱い水虫薬も一緒に売られているのが実情。
ドラッグストアで買う薬を間違うと全然水虫を治すことができません。
そこでこの記事では、たくさん発売されている水虫に効く市販薬の中から圧倒的に効果の高い2つのオススメ市販薬を紹介します。弱い薬を買って治療を長引かせないようぜひ参考にしてください。
ちなみにですが、鼻がよじれるほど足が臭くなる私ですが、今では1日革靴を履いていてもヘッチャラなくらいマジでオススメな足の臭いが予防できるクリームがあるんで参考にチェックしていってください。
この記事の最後で紹介にしていている私の持論ですが、足の臭いを予防するクリームで水虫薬の効果を高められるかもしれません。少し長い記事ですが最後までお付き合いをよろしくお願いします!(時間がなければ下の目次を活用ください)
目次
まずは敵の素性を知ろう。水虫の原因って何?
水虫とは、名前に「虫」という文字が入っていますが、虫刺されによる病気ではありません。
カビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」が皮膚で繁殖してしまう病気です。
白癬菌は「ケラチン」といタンパク質を好んで食べますので、ケラチンを多く含むところで住み着きます。
それが皮膚の外側の「角質」。
カビの一種なので、エサの他に適度な湿気あると増殖しやすくなります。
なので、靴の中は足から出る湿気がこもりやすいため、白癬菌は足で繁殖しやすく水虫は足で起きやすいというワケです。
ちなみに白癬菌は足以外の皮膚でも繁殖することがあって、感染部位によって違う名前の病気で呼ばれます。
ズボンやパンツで湿気がこもり股間で白癬菌が繁殖する時は「いんきん」と呼ばれますし、足や股間ではない場所では「たむし」とも呼ばれます。
しかし、いんきんの場合はたむしと合体して「いんきんたむし」と呼ばれることが多いです。
いんきん、たむしのどちらも水虫と同じ薬で治療することができます。疑われる時はぜひ次の記事をチェックしていってください。
その足の症状が水虫かどうかを知る方法
皮膚科の医師が水虫かどうかを判断する方法って知っていますか?
それは、皮膚をピンセットで少し取って顕微鏡で白癬菌がいるかを実際に目で確かる方法と行います。
医師であれば症状を診ればある程度判断できるとは思いますが、病気の診断を行うプロですら水虫と確定するのは難しいということです。
素人ではなおさらです。
水虫のような症状があるけど水虫ではないケースもたくさんあるんで、水虫かな?と思ったらまずは皮膚科を受診して水虫であることを診断してもらった方が手っ取り早いです。
できることならそのまま皮膚科を受診しながら治療を行うのがベストです。
市販薬の水虫薬に頼る状況、活躍する状況
水虫が治ったと思ったら再発してしまったというのはよく聞く話です。
それは皮膚の奥に潜む白癬菌を完全に退治するのに時間と根気が必要なためです。
皮膚科で水虫の治療を行い一旦は症状が治まったけどしばらくしたらまた症状が出てきた、数年前と全く同じ症状が出ているという時は、ほぼ水虫と判断できますから市販薬で治療することができます。
また、皮膚科を受診したくても仕事の関係と診察受付時間の関係で継続して通うのが困難な方もおられるでしょう。そういった方も市販薬で治療するのもいいでしょう。
水虫に圧倒的に効くオススメ市販薬
「ブテナロックVαクリーム」と「ピロエースZクリーム」の2つを同時に使うことをオススメします。
え?2つも使うの?と思われると思いますが、その理由は次のとおり。
ブテナロックVαクリームは、皮膚科医師が処方する医療用薬でもよく使用される「塩酸ブテナフィン」を配合している市販薬で、かゆみどめ成分、抗炎症成分が入っていて、水虫による不快な症状をすぐに抑えますし、白癬菌を退治する力も強いので市販薬の中で最もオススメな薬です。
2つ目にオススメのピロエースZクリームも医療用薬としてよく使われる「ラノコナゾール」を主成分とする市販薬。
これら2つの市販薬を同時に使うことで高い効果が期待できる理由が、白癬菌を退治する作用の仕方が若干異なるため。
2方向から白癬菌を徹底的に攻撃することで、水虫を早く治すことができます。
皮膚科医師がよく処方する効果の高い「塩酸テルビナフィン」を配合する市販薬もありますが、作用方法がブテナロックVαクリームと同じなので、相方はそれではいけないのです。
ブテナロックVαクリームとピロエースZクリームのダブル使いが、私の中では最強だと思っています。
水虫を確実に治すために必要な水虫薬の使用期間
オススメの水虫薬を使用すると1週間くらいで症状や見た目が治ってくるでしょう。
でもそこで安心するのは厳禁。皮膚の中に白癬菌の火種が隠されています。
水虫薬は白癬菌を退治する薬ではなくて増殖するのを抑制する薬ですから、皮膚が全て入れ替わり、皮膚の奥に潜む白癬菌が完全にいなくなる1か月は症状が何もなくても使用し続けることが必要です。
中途半端に治すと薬が効きにくい白癬菌が誕生してしまうリスクがあって、水虫治療をさらに困難にさせてしまう可能性があるので、使い続けるのは大変ですが根気よく使い続けられるようにしましょう。
水虫薬の形状 クリーム、液体、スプレーの使い分け方法を薬剤師が伝授
効果が長続きするのはクリームです。まずはクリームを使うことを優先しましょう。
症状がひどくてじゅくじゅくしていて、痛くてクリームを直接塗れない時は、スプレーが効果的。スプレーの代わりにパウダー型の薬でも大丈夫です。
じゅくじゅくが治ってきたらクリームに切り替えてください。
液体は爪で白癬菌が増殖してしまう「爪白癬(つめはくせん)」の時に効果的です。爪が変色していたり変形している時に使用するといいでしょう。
ですが、爪白癬は治すのが本当に難しいので市販薬ではなくて皮膚科医師と一緒に治す方がオススメです。
私が最もオススメする水虫薬ブテナロックVαには、クリーム・液体・スプレーと全て揃っているので症状に応じてベストなものを購入してください。
迷ったらクリームです。
水虫薬が効かない時は、足の臭いの予防クリーム「デオナチュレ」と一緒に使うとよさそう
あくまで理論上の話なので話半分で読んでもらえればと思います。
水虫治療薬の効果をあげるため、私が愛用している足の臭いを予防するクリーム「デオナチュレさらさらクリーム」も一緒に使うといいかもしれません。
そのように考える理由は2つ。
1つ目は、デオナチュレは足の汗を抑える作用があるために水虫が繁殖しにくい環境にするところ。
2つ目は、デオナチュレは足の周りに膜を作るので、薬が効きやすくできるかもしれないところです。
塗り薬の効果を高める方法として「ラップ療法」というものがあって、薬を塗ったところをサランラップで覆うと薬の効果が高まるというもの。
そのサランラップの代わりにデオナチュレが使用できないかと考えています。
最初に水虫の治療薬を塗って、その後にデオナチュレを塗ることでラップ療法みたいになると考えられます。
デオナチュレを使う効果は全く未知数ですが、水虫の治りが悪い時は試してみる価値あるかもよ。
セルフメディケーション税制の対象品
市販薬を購入すると税金が安くなる「セルフメディケーション税制」という制度が2017年1月から始まりました。
対象になる市販薬は「○」、対象にならない市販薬は「×」で示します。
市販薬名 | 対象 |
ブテナロックVαクリーム | ○ |
ピロエースZクリーム | ○ |
※2017年11月時点
まとめ
水虫は白癬菌というカビの一種が足で繁殖してしまう病気です。
似たような症状が出る皮膚のトラブルはたくさんあるので、見た目だけで水虫かどうかの判断をするのは医師でも難しいため、まずは皮膚科受診をオススメします。
過去に水虫治療をして症状がぶり返した時、時間などの関係で皮膚科に継続して通うのが難しい時に市販薬が活躍します。
市販薬で治療する場合は、作用の仕方が異なる2つの薬「ブテナロックVαクリーム」と「ピロエースZクリーム」を同時に使用すると効果的です。
水虫治療薬以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。
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