寝ることは、食べることと同じで生きていくためになくてはならないものです。(この2つに「性欲」を加えて人間の「3大欲」と言うって知ってます?)
食事の内容と量はダイエットにめちゃくちゃ関係があるのは、当たり前に知っていると思いますが、実は寝ることもすごく大事なんです。
人生の大体30%は寝ている時間ですから、重要でないワケがありません。
「睡眠」ってすごく不思議ですよね。
これがなければ、にんげん生きていけない!ってものの中で、「睡眠」ほど時間をとるものって他にありませんよね。ご飯もエロいことも寝る時間ほどの時間は要りません。(1日中イチャイチャすることもあるけどね)
人体の神秘である睡眠は、みんな興味があるので昔から多くの研究が行われており、その結果として、睡眠不足は高血圧や糖尿病などの生活習慣病になりやすい、心臓病になりやすいなどが分かっています。
生活習慣病や心臓病を引き起こす大きな原因として「肥満」があります。
睡眠不足が直接的に生活習慣病や心臓病を引き起こすこともあるでしょうけど、それよりは睡眠不足により太ってしまいそうした病気になりやすくなると考えた方が自然です。
ぐっすりと寝れていないことはダイエットの大敵に間違えありません。
ごはんや麺などの炭水化物を少なくし、毎日ウォーキングをしてもあまりダイエット効果が実感できていないのは、もしかすると寝不足によって太りやすい体になっているのかもしれません。
そこでこの記事ではなぜ睡眠が足らないと太りやすくダイエットが失敗してしまうのかを知っていただきます。
次にダイエットを成功に導くために質の良い睡眠でぐっすりと寝られるための方法を解説しようと思いましたが、長くなるので次のリンク先の別の記事で解説します。
実はアメリカ、カナダ、日本でのこれまでの研究で、太らないようにするためには、7時間の睡眠が最も良いということが分かっています。(日本肥満症予防協会HPより)
単に寝るだけではダメです。
ぐっすりと質の良い睡眠が取れてこその7時間です。
もしかすると寝るだけでダイエットが成功するかもしれません。苦しい食事制限や運動はありませんし、とても簡単な方法なのでやってみる価値はあると思います。
ぜひ読み進めてダイエットの成功をつかみ取ってください。
目次
睡眠不足で太ってしまう6つの理由
何かを成功させるためにはまず敵を知ることからです。
睡眠不足がダイエットの邪魔をするのは次の6つが考えられます。
- 食欲調整ホルモン:レプチン・グレリン・PYYが乱れる
- 成長ホルモンの分泌量が減る
- 自律神経が乱れる
- コルチゾールの分泌量が減る
- 起きている時間が増える+脳の働きが鈍くなり食べ過ぎる
- 深部体温を下げて日内リズムが乱れてさらに睡眠不足になる
食欲調整ホルモン:レプチン・グレリン・PYYが乱れる
食欲を調整するホルモンに「レプチン」と「グレリン」があります。
- レプチン:食欲を抑える(満腹の信号)
- グレリン:食欲を促進する(空腹の信号)
睡眠時間が長いと体内のレプチン量が増えてあまり食べたくなくなり、睡眠時間が短いと体内のグレリン量が増えてついつい食べたくなってしまうことがさまざまな研究で分かってきています。
他に「ペプチドYY(PYY)」という食欲を少なくするホルモンもあって、これも寝不足だと減ってしまうことが分かっています。
ホルモンは自分の気持ちとは関係なく働き、逆らうことはできませんので、食欲を調整するホルモンバランスが崩れてしまうとお腹が減ることが増えて食欲が増し、食べることがどうしても我慢できなくなるという最悪な結果を導いてしまいます。
特にPYYを増やす作用のある物質は、糖尿病の治療薬(DPP4阻害薬と言います)として使われるくらいですから、これらのホルモンをコントロールすることはダイエットにめちゃくちゃ重要なことが分かっていただけるかと思います。
成長ホルモンの分泌量が減る
成長ホルモンは体の新陳代謝のために必要なホルモンです。
子供の背を伸ばしたりするのに使われるイメージですが、食事や体脂肪から効率的にエネルギーを作り出したり、筋肉や肌などの組織を修復する働きがあって、ダイエットにとても良い役割があります。
成長ホルモンが分泌されやすいのは入眠から2~3時間の深い眠りの時と考えられていますので、睡眠不足であったりぐっすりと寝れていない時は、成長ホルモンが十分に分泌されないため太りやすくなってしまいます。
自律神経が乱れる
寝る時間が少ないと自律神経の「交感神経」が活発になります。逆に睡眠時やリラックスをしている時は自律神経の「副交感神経」が活発になります。
副交感神経が優位になると先ほど紹介した「成長ホルモン」の分泌を増やします。
さらに副交感神経は胃腸の働きも良くし、腸内環境を整えて余分な脂質の吸収を抑えたり便通を良くすることにつながります。
コルチゾールの分泌量が減る
コルチゾールはステロイドの1つで、主にストレスに反応して分泌されるホルモンの働きがある物質です。
ぐっすりと数時間の睡眠が取れていると夜明け前くらいから分泌されると考えられており、睡眠不足の時や質の悪い睡眠だと分泌が少なくなってしまいます。
コルチゾールの働きはさまざまですが、その一つに「睡眠時に必要なエネルギーを作り出す」作用があります。
寝ている間も脳や体は動いているのでエネルギーが必要で、その必要なカロリーは約300kcalとされています。ごはんで言えば茶碗1.5杯分くらい、ウォーキングでは75分くらいに相当します。かなりな量ですよね。
これだけ大量のエネルギーをコルチゾールは、体脂肪などを使って生み出しているのですからダイエットのためには、コルチゾールをしっかりと分泌させる必要がありますよね。
起きている時間が増える+脳の働きが鈍くなり食べ過ぎる
睡眠不足ということは、起きている時間が長いということです。
起きているとお腹が空くのでおやつを食べる時間が増えます。夜中についついお菓子に手が伸びてしまうのはよくあることです。
さらに睡眠不足だと満腹感を感じる脳の活動が低下し、欲望を感じる活動が活発になるというアメリカでの研究結果もあります。
つまり、食欲調節ホルモンの働きと同じように満腹の感覚が鈍くなって、食べ過ぎてしまうということです。
これも自分の意識とは関係なく、食欲がやってきますからダイエットの大敵です。
深部体温を下げて日内リズムが乱れてさらに睡眠不足になる
赤ちゃんや子供が眠くなると手のひらが温かくなるのは有名だと思います。
それは体温と睡眠が密接に関わっているためとされています。
体の中の「深部体温」は日中は上がり、夜になると下がる日内リズムがあります。十分体温が上がった後に下がると眠くなるのです。
ある研究では、睡眠不足になると深部体温が下がることが分かりました。
体温の変化が少なくなりさらに睡眠不足になってしまうことにつながります。
深部体温が直接的にダイエットに影響するワケではありませんが、寝不足の負のスパイラルとなり結果としてさらにダイエットに悪影響を及ぼすことになります。
まとめ
睡眠不足がダイエットに悪影響を及ぼす6つの理由を解説しました。
睡眠と体重とは関係がなさそうなのに不思議ですね。
寝不足はダイエットの天敵となるだけでなく、冒頭に紹介したとおり生活習慣病のリスクの他に、うつ病のリスクも上げることが知られています。
美容のためでなく健康のためにもぜひ寝不足を解消できたらいいですね。
下記リンク先の記事から具体的にぐっすりと寝られる方法を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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