風邪や花粉症によるくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの不快な鼻の症状でお世話になった方も多いのではないでしょうか。
でもどのように薬を選んでいますか?
ドラッグストアに市販薬を買いに行っても同じような薬がたくさん売っているし、どれを買ったらいいのか分からない経験をした方も多いと思います。
そこで15年以上の経験を持つ薬剤師が、数多くある鼻炎薬の中から厳選した4つのオススメ市販薬を紹介します。
ランキング形式で上から順番にオススメです。
実は、市販薬の鼻炎薬は耳鼻科医師もよく処方する効果の高い薬が発売されていて、病院を受診しなくても日本最高レベルの治療ができてしまうんです。
耳鼻科医師が花粉症治療の参考にする『鼻アレルギー診療ガイドライン(2016年改訂)』では、症状の軽い段階から飲み薬と鼻にシュっとする「点鼻薬」とを一緒に使うことが推奨されています。
この記事で紹介する4つの厳選内服薬と次のリンク先の記事で紹介する点鼻薬とを一緒に使えば、多くの鼻症状は解決できてしまうでしょう。
またかゆみをとる目薬も一緒に使うとさらに効果的。合わせてオススメ市販薬をチェックしておきましょう。
目次
第1位!最初に試してほしいオススメ鼻炎薬
「アレグラFX」を最もオススメします。
アレグラは耳鼻科医師もよく処方する新しいタイプの鼻炎の薬で、成分量は市販薬・医療薬とで全く同じです。
鼻炎薬の副作用で多い「眠気」が出にくいのがアレグラの最も良いところ。
効果と副作用の両面から考えて最もオススメの第一位の市販薬です。
ちなみに鼻炎の原因は問わないので、花粉症以外に風邪でも鼻水や鼻づまりがあれば服用できますよ。
病院でのアレグラと市販薬でのアレグラと価格的にどっちらお得?
医師に処方してもらうアレグラの価格は64.9円/錠(2017年現在)です。
通常1日2回服用しますので、129.8円/日になります。実際の負担は3割で約39円/日です。
一方、市販薬のアレグラである「アレグラFX」の価格は、楽天の最安値で1,200円28錠(2週間分)ですので、約85.7円/日になります。
病院に行けば初診料やら何とか料に加え、薬局でも基本料など色々とお金がかかります。
それに病院・薬局それぞれの待ち時間も考えれば、2週間くらい服用すれば花粉症の時期は乗り切れる!という方は市販薬のアレグラFX錠を購入した方がメリットは大きいです。
第2位!アレグラの次に試してほしいオススメ鼻炎薬
「ストナリニZ」、「コンタック鼻炎Z」をアレグラの次にオススメします。
「ストナリニZ」と「コンタック鼻炎Z」は、商品名が違うだけでどちらも同じ薬です。
この薬は、アレグラと比較して副作用の眠気が出る可能性が高まりますが、アレグラより高い効果が期待できるところがオススメポイント。
医師が処方する「ジルテック」と同じ薬です。
車の運転などがなくて眠気が出ても大丈夫って時は、「ストナリニZ」、「コンタック鼻炎Z」から試すのもアリです。
第3位!ストナリニZの次にオススメ鼻炎薬
「エバステルAL」をオススメします。
エバステルも医師がよく処方する薬で、効果が高い薬です。効果が強い分だけあって眠気が少しでやすいのも特徴。
ただ、鼻炎薬の効果や副作用は個人差が結構ありますからアレグラやストナリニZの効果に満足できなかったら試す価値は十分アリです。
第4位!エバステルALの次にオススメ鼻炎薬
「クラリチンEX」をオススメします。
クラリチンも医師がよく処方する薬で、アレグラほどではありませんが眠気が出にくい薬です。
市販薬として発売されたばかりで規制が厳しく、インターネットで購入できないのが減点ポイント。
効果も副作用もそれなりの薬ですが、クラリチンが一番合うって方もいるので侮れません。
番外編:鼻づまりが強い時のオススメ市販薬
「エスタック鼻炎カプセル12」を最もオススメします。
古いタイプの鼻炎薬であり、鼻づまりを強力に抑える血管収縮剤が入っているのが大きいな特徴。
スカッと鼻が通るのを実感できる薬です。
ただ、飲み薬でなく点鼻薬で鼻の通りを一気に改善させる薬もありますから、内服薬は新しいタイプのアレグラFXなどにしておき、点鼻薬で鼻づまりを治す方法の方がオススメかな。
私もそうしています。
でも本当にどうしようもない鼻づまりには飲み薬の方が長く効くので、症状がひどい時はめちゃくちゃオススメです。
ほっぺたや目の下が痛くなる時
熱や頭痛などの風邪症状が治っても鼻水や鼻づまりが治らない、ほっぺたや目の下が痛い、鼻の奥から変な臭いがする時は、「副鼻腔炎」あるいは「蓄膿」になっているかもしれません。
耳鼻科を受診するのがベストですが、仕事などですぐに受診できない時は市販薬を服用してみるのもアリです。
オススメ市販薬を解説した記事があるのでよければ参考にしてください。
参考:花粉症で服用する時のヒント
- 花粉症の場合は症状が出始めてから服用開始してもいいですが、花粉の飛散開始前から服用しておくと予防効果が期待できます。
- さらに症状が良くなっても飲み続けていた方が花粉飛散のピーク時期を楽に過ごせます。
- 飲み薬と一緒に点鼻の鼻炎薬や点眼薬を併用すると効果的です。
- 風邪薬との併用は絶対ダメというわけではありませんが、眠気の副作用が強くなる可能性がありますのでご注意ください。
ただ、頭や喉が痛いなど他の症状もある時は風邪薬を飲んだ方がいいこともあります。風邪薬のオススメ市販薬は次のリンク先の記事をチェック!
セルフメディケーション税制の対象品
市販薬を購入すると税金が安くなる「セルフメディケーション税制」という制度が2017年1月から始まりました。
対象になる市販薬は「○」、対象にならない市販薬は「×」で示します。
市販薬名 | 対象 |
アレグラFX | ○ |
ストナリニZ | ○ |
コンタック鼻炎Z | ○ |
クラリチンEX | ○ |
エスタック鼻炎カプセル12 | × |
※2017年10月時点
上級者向け:市販薬を安く購入する方法
市販薬はちょっとした薬でも1000~2000円くらいするとても高価なもので、少しでも安く購入したいですよね。
そこでドラッグストアやインターネットのそれぞれで使える市販薬を少しでも安く買える方法を紹介した記事も確認しておいてください。
まとめ
花粉症や風邪の時の鼻水・鼻づまり・くしゃみの時にオススメの市販薬4つをランキング形式で紹介しました。
総合1位は、効果よく眠気が少ない「アレグラFX」。
アレグラに鼻にシュッとする点鼻薬を一緒に使えば、ほとんどの鼻症状は解決することでしょう。
効果、副作用、価格を総合的に考えて、耳鼻科を受診するのではなくて市販薬を使って自分で治療してみてはいかがでしょうか。
鼻炎薬以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。
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