肩こりや腰痛などでずーっと痛い時(慢性)や捻挫や打撲などで急激に痛くなった時(急性)には、どちらも湿布で痛みを取ることが多いと思います。
湿布といっても貼った所が温かく感じる「温湿布」、貼るとクールダウンする感じがある「冷湿布」があるなど同じ「湿布」と言ってもたくさん種類があります。
「湿布」と聞くと白くてブヨブヨとした貼り薬を想像しますが、サロンパスのようにぺらぺらな「テープ剤」というものもあります。
貼り薬の形状だけでもたくさんあるのに、今まで病院でのみ使用されてきた痛みを止める効果が圧倒的に高い成分がいくつか発売されていて、市販の貼り薬の分野は種類が多すぎてドラッグストアで何を選べばいいのかがとても難しくなっています。
痛み止めには、貼り薬の他に塗り薬やスプレーといった形状も発売されていますから、どのような時にどのタイプの薬を使ったらいいのかについても説明します。
この記事を読めば、痛みの部位や症状に合わせたベストな形状で圧倒的に効果が高い痛み止め成分を含む市販薬を知れることができます。
目次
痛み止めの貼り薬でのオススメ市販薬
「フェイタスZαジクサス」を最もオススメします。
フェイタスZαジクサスは、痛み止めの中でも最も効果が高いとされている「ジクロフェナクナトリウム」という成分を2%含んだテープ剤です。
ジクロフェナクナトリウムを含む貼り薬は他にもあるのですが、2%も含む薬は他にはなく現時点では「最強」です。
肩こり、腰痛、捻挫、打撲など痛みの原因を問わずこの薬は効果を発揮します。
作用が強力すぎて、この薬を1週間使っても痛みが改善しないなら必ず整形外科を受診して必要な検査を受けなければいけません。
必ずです。
そのように言い切ってもいい薬はフェイタスZαジクサスくらいです。
1週間以上継続したい場合は、1度医師の診察を受けフェイタスZαジクサス継続の許可をもらってからにしてください。
もう1点、フェイタスZαジクサスをおすすめする理由があります。それはメーカーの技術力です。
貼り薬の製造には高い技術力とノウハウが必要です。
はがれにくい一方で、はがしたい時は痛くなくはがせるようにする工夫、均一に有効成分が皮膚から吸収できるようにする工夫など、貼り薬はさまざまな技術が要求されるのです。
フェイタスシリーズを発売している久光製薬は、医療用薬の貼り薬で最も使用されている「モーラス」を製造している会社で、整形外科医師からの信頼がとても高いメーカーです。
ジクロフェナクナトリウムを含む貼り薬は他にもあるのですが、メーカーの技術力という点でもフェイタスZαジクサスをオススメします。
またフェイタスZαジクサスは、サロンパスと違って臭いはほとんどなく周囲の方に気づかれる心配も少ないです。
スプレー、塗り薬でのオススメ市販薬
スプレーは「ボルタレンEXスプレー」を、塗り薬は「フェイタスZαローション」を最もオススメします。
どちらも痛み止め効果の高い「ジクロフェナクナトリウム」を配合した薬であるのが理由です。
スプレーだけ違う製薬会社の「ボルタレン」をおすすめするのは、「フェイタス」版のスプレーがないためです。それしか理由はありません。
痛み止めの貼り薬、スプレー、塗り薬を使い分けるポイント
形状で何が違うの?
薬の形状は違っても同じ商品名であれば、痛み止めの有効成分は同じです。
使い分けのポイントは、痛い部位、痛みの範囲で決めます。
まずこれらの形状の薬をそれぞれ使った見た時のことを想像してみてください。
スプレーと塗り薬は、1回噴きつけたり塗った後はしばらく放置しますよね。
放置している間は薬は補充されませんから、噴きつけたり塗った時の薬の分しか効果はなくて痛みを止める時間は短いということになります。
では貼り薬の場合はどうでしょう。
貼り薬は貼ったままにしますよね。この場合は時間が経っても痛み止め成分は貼り薬から補充されし続けますから効果が効いている時間は長くなります。
どの形状の薬をどう使ったらいい?
痛みを取ることが目的の薬ですので作用時間が長くないと薬が効いた実感がわきませんから、まずは貼り薬の使用を優先します。
でも貼り薬を使うのに困る部位があります。それは指や膝などのよく動かす関節です。
動く頻度が高い関節は湿布がはがれやすく貼り薬のメリットを十分活かすことが困難です。
ただ湿布はハサミで切り刻んでも問題ありません。
指であれば指に巻けるくらい小さく切ってしまえばいいですし、関節であればハサミで切れ込みを入れると動いてもはがれにくくなります。
貼り薬が頑張ってもすぐにはがれてしまう時に塗り薬が適しています。
スプレーは、痛い範囲が広いとかスポーツの最中に向いています。
シューとスプレーすると気体が広がって範囲広く痛み止め成分が行き届きますし、スプレーは液体を噴きつけるために液体が蒸発する時に体から熱を奪うことによって冷却効果もあります。
しかしながらスプレーをすると有効成分が拡散してしまって、ピンポイントに痛いところに有効成分が届きづらいためにスプレーは一時しのぎでしかありません。
貼り薬と塗り薬にはさまざまな形状がある
貼り薬の形状による効果の違い
貼り薬は分厚く白いブヨブヨした「湿布」とサロンパスのようなペラペラな「テープ剤」とがあります。
この違いは水分量です。
湿布は水分を多く含んでいるために水が蒸発する気化熱によって「冷やす」効果がある一方で、テープ剤にはそのような効果はありません。
一方でテープ剤は貼っていることを忘れてしまうくらい体になじむ、貼っていることを周りから気づかれないといったメリットがあります。
ほんの数年前までは貼り薬に配合されている痛み止め成分はあまり強くなかったので湿布の冷却効果は重要だったのかもしれません。
でも現在では医療用薬と同じ成分・量が配合されているとても効果の高い貼り薬も発売されているので、湿布でなければいけない意味は薄くなっています。
体を温めるとする「温湿布」では貼ると温かくなったような気がしますが、本当に血行がよくなっているのかは不明です。
そんなことよりガツンと痛みを抑えてしまった方が満足度は高いでしょう。
そこでオススメ市販薬で紹介したとおりで効果と使用感の総合的な評価でテープ剤の方が格上であると考えます。
塗り薬の形状による効果の違い
塗り薬は、ローション、ゲル、クリームとがあります。
この3種類で効果に差はありません。塗った時の感覚が違うだけです。
ローションとゲルは、液体を含みますから湿布の水分と同じように気化熱で体温が奪われることによってひんやりとした感覚になります。
クリームは、化粧品だとかかゆみ止めなどの塗り薬と使用感は同じです。
これは個人の好みで意見が分かれますが、塗りやすさや持ち運びを考慮してローションを最もオススメです。
痛み止めの王者「ロキソニン」の貼り薬と塗り薬はどうなの?
2016年8月にロキソニンSのテープ剤、シップ剤、ゲル剤の3種類が発売になりました。
ロキソニンと言えば痛み止めの代表格の薬ですが、貼り薬や塗り薬としては最もオススメではありません。
やはり「ジクロフェナクナトリウム」を配合している「フェイタス」の方がオススメ度が高いです
なぜ「ロキソニン」よりも「フェイタス」の方がオススメなのかは次の記事を参考にしてください。
セルフメディケーション税制の対象品
市販薬を購入すると税金が安くなる「セルフメディケーション税制」という制度が2017年1月から始まりました。
対象になる市販薬は「○」、対象にならない市販薬は「×」で示します。
市販薬名 | 対象 |
フェイタスZαジクサス | ○ |
ボルタレンEXスプレー | ○ |
フェイタスZαローション | ○ |
上級者向け:市販薬を安く購入する方法
市販薬はちょっとした薬でも1000~2000円くらいするとても高価なもので、少しでも安く購入したいですよね。
そこでドラッグストアやインターネットのそれぞれで使える市販薬を少しでも安く買える方法を紹介した記事も確認しておいてください。
まとめ
痛みを取る外用薬にはいろいろな形状があって、それぞれ得意とする使い方があります。
「貼り薬」が最も効果的ですので、まずは貼り薬が使用できないかを考えてほしいと思います。
指や関節であれば、貼り薬を小さく切ってしまったり、切れ目を入れるなどの利用方法を工夫することで使用できる範囲が広がります。
痛み止めの王者「ロキソニン」の貼り薬や塗り薬もありますが最もオススメではなく、「ジクロフェナクナトリウム」を含むフェイタスシリーズがベストでしょう。
痛み止め(湿布、スプレー、塗り薬)以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。
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