市販薬で買える花粉症の鼻水・鼻づまりの原因に効く医師推奨の点鼻薬

知ってますか?

花粉症はドラッグストアで市販薬を買っても病院を受診しても薬の内容にほとんど差がありません。

それは花粉症の鼻水・鼻づまりに効く市販薬の中には、耳鼻科医師が推奨する効果の高い薬が発売されているため。

こうした傾向は、飲み薬から始まり、現在では鼻にシュッとする「点鼻薬」でも耳鼻科医師が処方するのと同じ成分を含む薬が市販薬として発売されています。

医師が処方する点鼻薬は、症状だけを改善させる表面的な薬ではなくて鼻水・鼻づまりを引き起こす原因に効く薬ですので、市販薬の点鼻薬をを買う時もぜひそのような薬を選択したいもの。

しかしドラッグストアで売っているほとんどの点鼻薬は症状だけを一時的にとる表面的な薬ですので、どれを買ったらいいのか選択に迷ってしまうと思います。

そこでこの記事では、医師も推奨する鼻水・鼻づまりの原因に効く市販薬の点鼻薬の中から15年以上の経験を持つ薬剤師がオススメの一品を紹介します。

また、原因に効く点鼻薬は即効性があまりないので、すぐ効果を実感できる表面的に効く点鼻薬も一緒に使うと満足度が高いでしょう。そのようなすぐ効く点鼻薬の中から私が愛用しているオススメ品も一緒に紹介。

ぜひ参考にしてください。

なお、紹介する薬は花粉症だけでなく、ほこりによるものなどアレルギー性の鼻水・鼻づまり全般に使えますよ。

医師が推奨する点鼻薬の内容

医師は自身の診療経験に基づいても治療を行いますが、近年では「EBM:evidence-based medicine」といって科学的根拠に基づいた治療を行うことが主流です。

それは、学会が過去のさまざまな論文から効果が高い推奨の治療方法をまとめて「診療ガイドライン」にし、どの医師もまずはガイドラインに沿って治療を行いましょうというものです。

要するに「マニュアル」、「手順書」です。

病気によって診療ガイドラインがある/ないがありますが、高血圧、糖尿病などメジャーな病気にはガイドラインがあります。

花粉症は昔と違って今は国民病とも言えるメジャーな病気ですからガイドラインがあります。

現在使われているのが『鼻アレルギー診療ガイドライン(2016年改訂)』です。

実は「花粉症」は正式な病気ではありません。正式には「アレルギー性鼻炎」といい、鼻アレルギー診療ガイドラインを参考に治療が行われます。

鼻アレルギー診療ガイドラインの一部抜粋が下図のものです。
nose
赤枠で囲ってあるとおりで、症状の軽い場合から重症・最重症まで全てに「ステロイドの点鼻薬」を使うことが推奨されています。

ステロイドは症状をすぐに劇的に治すものではありませんが、花粉症の鼻水・鼻づまりを引き起こす原因に効く成分です。

したがって、ステロイドを有効成分とする市販薬の点鼻薬がオススメ品の候補ということです。

鼻水・鼻づまりの原因に効果的に効く点鼻薬のオススメ市販薬

「パブロン鼻炎アタック<季節性アレルギー専用>」を最もオススメします。

パブロン鼻炎アタック<季節性アレルギー専用>は、耳鼻科医師もよく処方する医療用医薬品「フルナーゼ点鼻薬」と同じ成分・量の市販薬です。

ステロイドの薬ですがガイドラインで軽症の方から使えるくらいですから怖くはありません。

スポーツのドーピングの世界でも飲み薬や注射のステロイドはドーピング違反となりますが、点鼻薬のステロイドはドーピング違反にはなりません。

それって点鼻薬のステロイドには全身に効く作用がないのと同じ意味。鼻にしか効きませんから安心してOKです。

ステロイドの点鼻薬を使ったとしても「おぉ効く~!」という体感がないのが残念なところ。

特に鼻づまりは、息もするのも苦しい・寝れないなど生きていくのに支障があるので、すぐに鼻づまり症状をとりたい!という時にオススメな私も愛用する劇的に効果を実感できる市販薬の点鼻薬を紹介しましょう。

鼻づまりを圧倒的に治すオススメ市販薬

「コールタイジン点鼻液a」を最もオススメします。

コールタイジン点鼻液aに含まれる「塩酸テトラヒドロゾリン」という成分には血管収縮作用があります。

鼻づまりの原因は、花粉などのアレルギー物質によって鼻の中で炎症が起こり、血管が広がり鼻の穴を小さくしてしまうこと。そのため血管収縮作用のある成分を使うと鼻の通りが良くなります。

その作用はすさまじいものがあって、うんともすんとも言わない完全な鼻づまり状態でもコールタイジン点鼻液aを1回シュッとするだけであっという間に鼻が開通します。

医師が処方する医療用の薬としてもコールタイジン点鼻液aは発売されている点からも効果には期待できます。

コールタイジン点鼻液aで一点だけ注意してほしいことがあります。

それは一気に鼻づまりが改善されてすごい効果がある反面、使いすぎると効果が弱まりますし逆に使うと鼻づまりが悪化することもあるところ。

薬に体が慣れてしまうためです。

1日に2~3回くらいにしておいたり、症状がひどい時だけにするなど必要最低限にしましょう。

というかステロイドの「パブロン鼻炎アタック<季節性アレルギー専用>」を毎日定期的に使っていれば、コールタイジン点鼻薬aを使い続けなければいけないことはなくなると思います。

ぜひステロイドの点鼻薬も一緒に使いましょう。

症状がひどい時は内服薬と目薬も一緒に使うと効果的

上記のガイドラインをもう一度見てほしいのですが、ステロイドの点鼻薬と同じく軽症から重症までいずれの区分でも推奨されている治療薬がありますよね。

それは「第二世代抗ヒスタミン薬」という飲み薬です。

この分類の市販薬もたくさん発売されていて、「アレグラFX」などがあります。

さらにガイドラインには、軽症以上の場合は「点眼用抗ヒスタミン薬」の使用も推奨されています。

鼻アレルギーガイドラインにも関わらず目薬が推奨されていることは、目のかゆみなどの症状が軽かったとしても点眼薬を使った方が鼻の症状に効果的ということです。

目と鼻と口はつながっているためでしょうね。

花粉症に効果的な市販薬の飲み薬も目薬も本当にたくさん発売されているので、それぞれのオススメ品を紹介した記事をぜひ参考にしてください。

セルフメディケーション税制の対象品

市販薬を購入すると税金が安くなる「セルフメディケーション税制」という制度が2017年1月から始まりました。

セルフメディケーション税制を詳しく確認する
市販薬によってこの制度が摘要できるかが異なりますので、この記事でオススメした市販薬が、セルフメディケーション税制の対象になるかどうかも紹介しますね。

対象になる市販薬は「○」、対象にならない市販薬は「×」で示します。

市販薬名 対象
パブロン鼻炎アタック<季節性アレルギー専用>
コールタイジン点鼻液a ×

※2017年11月時点

まとめ

耳鼻科医師が花粉症治療の参考にする「鼻アレルギー診療ガイドライン」で推奨されている点鼻薬が市販薬でも入手できるようになっています。

ステロイドの点鼻薬である「パブロン鼻炎アタック<季節性アレルギー専用>」は花粉症の原因に効く薬で毎日使用することで花粉症の症状を軽くする薬です。

ですが即効性がないのが残念なところ。

そこで活躍するのが「コールタイジン点鼻液a」。

特にパブロン鼻炎アタック<季節性アレルギー専用>の使い始めは、鼻づまり症状が十分改善するとは言えないので、コールタイジン点鼻液aも準備しておくと効果的です。

そこに飲み薬の花粉症治療薬や目薬を追加するとさらに効果的ですし、耳鼻科医師も同じことをするので花粉症がひどい方はこれら4つの薬を組み合わせて使うことをオススメします。

さいごに、飲み薬、目薬、ステロイドの点鼻薬の3つは、症状のある時だけたまに使うのではなくて、症状が軽くても毎日定期的に使った方が効果的ですよ。

点鼻薬以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。

他のオススメ市販薬もチェック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です