いつも下痢気味・お腹が緩いという方って結構いるのではないでしょうか。
実は私もそうなんです。
電車通勤が苦痛で仕様がないというか、いつも不安になります。そして月に数回は目的駅よりも前で降りる羽目になることも。
私が社会人となって少し経った頃、薬剤師としてはバイトくらいしか働いておらず薬の知識があまりなかった当時、市販薬の下痢止めで「ストッパ」という薬が発売されました。
電車でお腹が痛くなった時にすぐ飲めて効果を発揮できる薬として発売され、すぐに「これだ!」と思ってすぐにドラッグストアに買いに行ってカバンにいつも入れていました。
ほどなくしてストッパを使う日が来ました。
口の中ですぐに溶けるタイプの薬で電車ですぐに飲めたのですが肝心の効果が全く得られなかった記憶があります。
結局その日も途中下車をしなければいけなり、その後ストッパを飲むことはありませんでした。
今は違います。薬剤師としてバリバリ働き薬の知識も豊富。
そんな私が愛用しているとっておきの下痢止めを紹介します。
お腹がいつも緩く、通勤通学、旅行、お祭りや花火などのイベントでトイレに困る私の仲間に捧げます。
この薬はマジで効きますよ。出かける時にトイレの心配をすることはなくなりました。
目次
薬剤師の私が愛用する市販薬の下痢止め
私が最もオススメする下痢止めは「ピタリット」です。
「ピタリット」は強力な下痢止めとして効果が高い成分の「ロペラミド」を配合している薬で、医療用の薬としても発売されていて医師もよく使う薬です。(医療用の薬の商品名は「ロペミン」)。
この薬は腸の動き(蠕動運動)を止めてしまう薬で、大丈夫かなというくらいピタッと下痢が治まる薬です。
病院で使うロペラミド(ロペミン)1個とピタリット2錠とでロペラミドは同じ量なので、同じ効果が期待できるというもの。
さらにピタリットには、ロペラミドに加えて「塩化ベルベリン」という下痢止め成分も配合されていて、ダブルで強力な効果が期待できる最強といってもいいくらいの薬です。
ロペラミドは赤ちゃんでも下痢がひどい時によく使われる薬ですから安心して使えるところもポイント。
1個だけ注意点をあげるとすれば、薬が十分な効果を発揮するためには30分程度かかるところ。
なのでお腹が痛くなってはいけない状況になる30分から1時間程前に服用しておくことことをオススメします。私もいつもそうしています。
この薬を用意しておけば電車だけでなく、海、キャンプ、スノボ、お祭りに花火などアウトドアも心の底から楽しめること間違えなしです。
下痢がひどい方は次に紹介する普段から腸にやさしい市販薬を常用しておくと良いでしょう。
軽い下痢・便秘、普段から腸をいたわるオススメの市販薬
「強力わかもと」を最もオススメします。
強力わかもとには腸にいいとされる善玉菌を多数含むと共にその動きを助けるビタミンが複数配合されています。さらに消化酵素も配合されていますので食べすぎによる下痢の場合にも効果的。
腸内細菌を整えておくと様々な病気の予防にもなりますので、健康のために普段から飲んでおくと良いでしょう。
「強力わかもと」は、薬自体が合わずにアレルギーを起こす場合を除いて、ずっと服用していても問題にはなりにくく安心です。
腸をいたわるにはミドリムシのサプリメントもオススメ
強力わかもと以外には、「ミドリムシ」のサプリメントもオススメです。
下痢や便秘といった腸の症状には、食物繊維を含む植物としての栄養素と動物としての栄養素のダブルで腸が正常に動かせるようにすることが重要。
人間の体はとても複雑ですから特定のサプリメントだけを摂取してもあまり意味はなく、様々な栄養素が取り入れる必要があります。
それはすなわち「ごはんを食べる」ことですが、「ミドリムシ」のサプリメントは食事をするのと同じように複数の栄養素を同時に取り入れられるとても優秀なサプリメントです。
生物(ミドリムシ)を直接体に入れることになるので、食事と同じである感覚は分かっていただけるかなと思います。
ミドリムシの栄養素や期待できる体への影響、飲んでみた感想をまとめた記事がありますから是非参考にしてみてください。
胃が痛い・食べ過ぎ・飲みすぎの時のオススメの市販薬
下痢とセットになることが多い胃の不快な症状がある時に使えるオススメの市販薬を次のリンク先の記事で紹介しています。
胃酸がこみ上げてくる、ムカムカするなど、症状別にオススメ市販薬を紹介していますので併せてチェックしておこう。
通勤電車や外出先での急な腹痛・下痢にならなくする生活習慣
数年前までは突然くる強烈な腹痛や下痢に悩んでいました。週に1回はあったんじゃないかと思います。
おかげで通勤電車はもちろんのこと花火やキャンプなどすぐにトイレに行けないところに出かけるのも苦痛で仕方ありませんでした。
でも今ではほとんど起こりません。トイレの心配がなくなったので出かけた時に心の底から楽しめるようになりました。
改善できた理由は、次の4つの生活習慣を変えたためです。
- その①禁煙|タバコはお腹にもよくない
- その②休肝日の設定|お酒はほどほどに
- その③食べ過ぎに注意|脂分は控えめ・腹八分目にしよう
- その④腸活|腸内環境を整え腸内フローラを改善
下痢に関する基本的な知識や注意事項も知っておこう
下痢はいつでも止めれば良いというものではありません。
ピタリットを服用しなければ下痢が止まらない場合は、内科か消化器科を受診する必要があります。
その他に下痢に関する注意してほしいことを次に列挙しますので、オススメ市販薬だけでなくこれら注意事項も確認しておきましょう。
- 下痢になって困らない状況であれば、ミドリムシサプリメントなどで腸をいたわりつつ自然に身を任せましょう。
- 特に発熱など風邪症状を伴う下痢は、細菌やウイルスを便として排出していますので強制的に下痢を止めるとかえって治りが悪くなる可能性があります。
- 下痢止めを3日以上ずっと服用しないといけない場合は、内科又は消化器科を受診して医師に診察をしてもらってください。
- なお「強力わかもと」やミドリムシサプリメントでは、細菌に感染している時でも服用できますし長期間服用しても支障はありません。
- 薬の副作用で最も多い物の一つに下痢があります。最近のみ始めた薬があればその副作用を疑ってもいいかもしれません。その場合は主治医に相談してください。
- 下痢がひどい場合は体の水分が失われていますから熱中症の時に使用する「OS-1」で水分補給することをオススメします。
セルフメディケーション税制の対象品
市販薬を購入すると税金が安くなる「セルフメディケーション税制」という制度が2017年1月から始まりました。
対象になる市販薬は「○」、対象にならない市販薬は「×」で示します。
市販薬名 | 対象 |
ピタリット | ○ |
強力わかもと | × |
ミドリムシサプリメント | × |
※2017年9月時点
まとめ
電車や花火、お祭りなどのイベントなど、すぐにトイレに行けない状況の下痢では、薬剤師の私も愛用する下痢止め「ピタリット」をオススメします。
医師もよく使う成分を配合していて、驚くほどピタっと下痢が治まります。
下痢と言えば「正露丸」のイメージが強いですが、成分から見ても実際に服用してみた感覚から判断してもピタリットの方が断然下痢止め効果は高いと考えています。(私の実感レベル)
また、腸内細菌や腸内環境を整えることはお腹の調子だけでなくて全身的に良い効果がある可能性がありますから、普段から整腸剤を飲んでおくのもいいのかもしれません。
または植物性・動物性の腸にやさしい様々な栄養素が補給できるミドリムシサプリメントもオススメです。
海外から帰国してすぐ、発熱がある、風邪症状もある、吐き気もあるなど感染症が疑われる時は、自己判断でピタリットを服用するのではなく、内科か消化器科を受診してくださいね。
下痢止め以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。
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