吐き気・気持ち悪いを市販薬で治す|薬剤師が原因別にオススメ市販薬を紹介

nausea

吐き気がひどい時、気持ちが悪い時は、本当に何もしたくありませんよね。

寝たくても寝れないほど気分がすぐれないことも多くあります。

少しでも早く治したいけど病院に行くものシンドイ。そんな時に備えて、家に吐き気に効果がある市販薬がストックされていると安心ですよね。

医師が使う医療用の薬の中には、脳にある吐き気を引き起こす部分に作用する効果の高い薬(商品名:「ナウゼリン」や「プリンペラン」など)があるのですが、現時点では市販薬にはそれがありません。

市販薬には脳に直接して強制的に吐き気を止める薬がないので、市販薬では吐き気の原因に効く薬を飲むことで結果的に吐き気を治す治療を行うことになります。

吐き気が起こる原因は色々あるので、吐き気をもよおす代表的な原因とそれぞれに効果的なオススメ市販薬を紹介します。

参考にしていただき、イザということにすぐ服用できるよう救急箱に入れておくようにしましょう。

食べた後に気持ちが悪くなった時のオススメ市販薬

食べ物の関係では、単純に食べ過ぎてしまった時、油ものなどで気持ち悪くなった時、生ものや悪くなってしまったものを食べた時などがあります。

それぞれでオススメ市販薬が異なるので順番に紹介します。

食べ過ぎ、油もので気持ち悪い、胸やけの時のオススメ市販薬

「シグナル胃腸薬錠剤」を最もオススメします。

食べ過ぎや油もので気持ちが悪い時は、食べ物の消化を助ける薬が効果的です。

シグナル胃腸薬錠は、複数の消化酵素に加えて鎮痛成分を含み、胃の動きを助けるような漢方薬を配合しているためオススメ。

とにかく食べ物を消化酵素で分解しまくる戦法です。

生もので気持ち悪い、食中毒の時のオススメ市販薬

オススメも何もこの場合に効く市販薬はありません。

牡蠣などの生ものや消費期限を切れたしまったものや適切な保管をしなかったものを食べてしまう時の吐き気は、食品で増殖してしまった細菌などが体に入るために引き起こされます。

この場合の吐き気は、細菌などきちんと体の外に排出させることが重要

吐き気を止めない方が良く、つらいかもしれませんが吐ききってしまうべきです。

OS-1やポカリスウェットなどで、効率よく水分補給しながら病院を受診するようにしましょう。

めまい、乗り物酔い時のオススメ市販薬

「アネロン ニスキャップ」を最もオススメします。

めまいも乗り物酔いも平衡感覚がおかしくなることで起こるものですので同じ薬で治療できます。

アネロンニスキャップには、気分を落ち着かせる成分も配合されていますし、副作用によって引き起こされる眠気もこの場合はゆっくりと休養を取らせてくれる良い方向に働きます。

詳しくは、乗り物酔い止めのオススメ市販薬の記事が参考になります。

二日酔い時のオススメ市販薬

「セレキノンS」を最もオススメします。

二日酔いの時は、胃腸の動きが弱っていますので動きを良くする薬を服用することで改善されます。

過敏性大腸炎用治療薬として市販薬で発売されている「セレキノンS」は、胃の動きも良くする作用がありますので効果的です。

詳しくは、おなかの調子が良くない時のオススメ市販薬の記事で紹介しています。

二日酔いの時は、吐き気だけを抑えようとするのではなくて二日酔い自体を早めに治すようにすることがまず重要。
そもそも二日酔いにならないようにすることはもっと重要ですよ。

発熱を伴う吐き気時のオススメ市販薬

熱を伴う吐き気の時は、食中毒と同じく感染症の疑いが強いため、水分補給をしながら病院受診するしかありません。

生理痛がひどくて吐き気が出る時のオススメ市販薬

生理痛時の吐き気は、経血を排出させるためのホルモン「プロスタグランジン」のせいです。

このプロスタグランジンは体の色々な所に作用します。その内の一つに胃があり、プロスタグランジンの胃を収縮させる作用によって吐き気が引き起こすとされています。

イブやロキソニンSなどの痛み止めでは、プロスタグランジンの分泌量を減らす作用があります。

生理痛時の吐き気への効果も考えられるので、生理痛で吐き気がある時は痛み止めを服用してみると良いでしょう。

また、生理のような血とか水分の巡りを改善させることは、漢方薬が得意とする分野です。痛み止めで効果が感じられない場合は、漢方薬の婦人薬を試してみてはどうでしょうか。

漢方薬は体質を改善する薬です。普段から服用を継続しておくことが重要です。

その他、原因不明の場合

医師の診断が必要なケースです。

市販薬ではどうすることもできません。

セルフメディケーション税制の対象品

市販薬を購入すると税金が安くなる「セルフメディケーション税制」という制度が2017年1月から始まりました。

セルフメディケーション税制を詳しく確認する
市販薬によってこの制度が摘要できるかが異なりますので、この記事でオススメした市販薬が、セルフメディケーション税制の対象になるかどうかも紹介しますね。

対象になる市販薬は「○」、対象にならない市販薬は「×」で示します。

市販薬名 対象
シグナル胃腸薬錠剤 ×
アネロン ニスキャップ ×
セレキノンS

※2017年10月時点

まとめ

吐き気は全てのやる気を奪う、生活への影響度の大きい症状です。

病院を受診するどころか、寝ることすら邪魔をしてくる存在で、できれば市販薬で吐き気を治す薬をストックしておくとベストです。

ですが、吐き気そのものを直接止める市販薬はないのが現状。

市販薬では、吐き気を引き起こす原因を抑える治療なら行えます。

この記事では、吐き気が起こる色々な原因に効果的な市販薬を紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。

吐き気止め以外の他の薬効でのおすすめ市販薬は次のリンクか、画面上部のメニューボタンからどうぞ。

他のオススメ市販薬もチェック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です